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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第712回

推論をわずか20mWで実行するエッジAIチップ「ERGO」 AIプロセッサーの昨今

2023年03月27日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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エンドポイント向けの有力なAIプロセッサー
ERGO 2が今年1月に完成

 実はPerceive、今年1月に後継のERGO 2チップも完成させている。

見かけは大きくは違わないように思える

ERGOとの大きな違いは、NNクラスターとSRAMが分離されたことだろうか。またCPU サブシステムはArcのEM7Dベースになっているほか、I/FにI3Sが追加されているのも目新しい

 今年のCESではバックステージで動作デモも行なったそうで、同社の説明によれば最大処理性能は以下のように大幅に向上している。

ERGOとERGO 2の最大処理性能
  ERGO ERGO 2
MobileNet-v2 280fps 1106fps
ResNet-50 262fps 979fps
YOLOv5s 44fps 115fps

 ただ性能/消費電力比はERGOの方が多少高い(3つ上の画像と同じ条件ではERGO 2は2465IPS/Wだそうだ)あたり、プロセスそのものは引き続きGlobalfoundriesの22FDXのままなのかもしれない。

 肝心のNNクラスターの中身は不明なままであるが、エッジというかエンドポイント向けの有力なAIプロセッサーの1つになるかもしれない。

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