最大3000MB/s超えの外付けストレージが完成
NVMeエンクロージャーに、用意したNVMe SSDを取り付けてそのパフォーマンスを確認していこう。Windowsでは、NTFSでフォーマットし、ベンチマークの「CrystalDiskMark 8.0.4」を実行している。macOSではAPFSを使い「AmorphousDiskMark 4.0」で確認した。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 7900」 (12コア/24スレッド、最大5.40GHz) |
CPUクーラー | Corsair「Hydro X Series XC7 RGB PRO CPU Water Block」 (ウォーターブロック、360mmラジエーターなど) |
マザーボード | ASRock「X670E Taichi」 (AMD X670E、E-ATX) |
メモリー | Samsung「M323R2GA3BB0-CQK0L」 (DDR5-4800@6000、16GB×2、CL36-36-36) |
ビデオカード | ASRock「Radeon RX 7900 XTX Taichi 24GB OC」 (Radeon RX 7900 XTX、24GB GDDR6) |
ストレージ | Samsung「990 PRO MZ-V9P1T0B」 (1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX VI PLATINUM PRO」 (1000W、80PLUS Platinum) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro 22H2」 |
まずは、今NVMe SSDを買うなら、間違いなくイチオシなSamsungの「980 PRO」だ。「980 PRO」シリーズは、最新モデル「990 PRO」が登場した関係で、大特価になっている。とくに3万円台だった2TBモデル「MZ-V8P2T0B/IT」は、2万4000円前後と超お買い得になっている。
その結果は、シーケンシャルリードは爆速の3000MB/s台に達しているが、シーケンシャルライトは期待をかなり下回る587MB/sという悲しい数値になってしまった。最新となる「990 PRO」の1TBでも同じ傾向で、リードは3124MB/sに達しているが、ライトはまったく奮わなかった。
実はコレ、Thunderbolt 3、4/USB4.0対応NVMeエンクロージャーと、一部のNVMe SSDで発生する相性になる。対処は簡単でストレージの「プロパティ」にある「ポリシー」タブで、書き込みキャッシュの設定を変更すればいい。
ただし、設定変更後はエンクロージャーを取り外す際に「ハードウェアの安全な取り外し」を行なう必要がある。ノートPCと組み合わせて出先で使う場合は、過ってケーブルが抜けてしまう可能性があるので、少し注意が必要になる。
書き込みキャッシュを有効にすると、ライトパフォーマンスは大幅に向上し、シーケンシャルは「980 PRO」、「990 PRO」ともに2900MB/s台を記録している。