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コストを抑えてストレージ容量を増やす!

Amazonの安価なNVMeエンクロージャーで実測3GB/sのストレージを増設したら快適すぎた

2023年03月13日 13時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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最大3000MB/s超えの外付けストレージが完成

 NVMeエンクロージャーに、用意したNVMe SSDを取り付けてそのパフォーマンスを確認していこう。Windowsでは、NTFSでフォーマットし、ベンチマークの「CrystalDiskMark 8.0.4」を実行している。macOSではAPFSを使い「AmorphousDiskMark 4.0」で確認した。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 7900」
(12コア/24スレッド、最大5.40GHz)
CPUクーラー Corsair「Hydro X Series XC7 RGB PRO CPU Water Block」
(ウォーターブロック、360mmラジエーターなど)
マザーボード ASRock「X670E Taichi」
(AMD X670E、E-ATX)
メモリー Samsung「M323R2GA3BB0-CQK0L」
(DDR5-4800@6000、16GB×2、CL36-36-36)
ビデオカード ASRock「Radeon RX 7900 XTX Taichi 24GB OC」
(Radeon RX 7900 XTX、24GB GDDR6)
ストレージ Samsung「990 PRO MZ-V9P1T0B」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX VI PLATINUM PRO」
(1000W、80PLUS Platinum)
OS Microsoft「Windows 11 Pro 22H2」

 まずは、今NVMe SSDを買うなら、間違いなくイチオシなSamsungの「980 PRO」だ。「980 PRO」シリーズは、最新モデル「990 PRO」が登場した関係で、大特価になっている。とくに3万円台だった2TBモデル「MZ-V8P2T0B/IT」は、2万4000円前後と超お買い得になっている。

 その結果は、シーケンシャルリードは爆速の3000MB/s台に達しているが、シーケンシャルライトは期待をかなり下回る587MB/sという悲しい数値になってしまった。最新となる「990 PRO」の1TBでも同じ傾向で、リードは3124MB/sに達しているが、ライトはまったく奮わなかった。

980 PRO 1TBの結果

990 PRO 1TBの結果

 実はコレ、Thunderbolt 3、4/USB4.0対応NVMeエンクロージャーと、一部のNVMe SSDで発生する相性になる。対処は簡単でストレージの「プロパティ」にある「ポリシー」タブで、書き込みキャッシュの設定を変更すればいい。

 ただし、設定変更後はエンクロージャーを取り外す際に「ハードウェアの安全な取り外し」を行なう必要がある。ノートPCと組み合わせて出先で使う場合は、過ってケーブルが抜けてしまう可能性があるので、少し注意が必要になる。

プロパティで、書き込みキャッシュを有効にすれば、ライト性能の問題は解決する

安全な取り外しが必要になる

 書き込みキャッシュを有効にすると、ライトパフォーマンスは大幅に向上し、シーケンシャルは「980 PRO」、「990 PRO」ともに2900MB/s台を記録している。

書き込みキャッシュを有効にした980 PRO 1TBの結果

書き込みキャッシュを有効にした990 PRO 1TBの結果

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