「Ryzen 9 7950X3D」を検証する前編記事では、Zen 4世代かつ3D V-Cache搭載のCPU「Ryzen 9 7950X3D」の技術的な概要や基本的&クリエイティブ系アプリにおける検証を実施したが、3D V-Cacheが効いていると断言できるような結果は得られなかった。
3D V-Cacheを搭載したCCD0に処理を割りあてるソフトウェア的な仕掛けを持っているが、それはWindowsのゲームモードに密接にリンクしており、ゲーム以外の処理では3D V-Cacheを持たない、より高クロックで回るCCD1が使われるためだ。BIOS設定でCCD0を常に優先することもできるが、3D V-Cacheのメリットを明確に感じるような結果は得られなかった。
そこで本命のゲーム検証である。検証環境は前回と共通であり、コア分離(VBS)やResizable BAR、Secure Boot、HDR(Windows HD Color)などは全て有効化している。
【検証環境:AM5】 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 7950X3D」 (16コア/32スレッド、最大5.7GHz) |
CPUクーラー | ASUS「ROG RYUJIN II 360」 (AIO水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | ASRock「X670E Taichi」 (AMD X670E、ATX、BIOS 1.15) |
メモリー | G.Skill「F5-6000J3636F16GX2-TZ5NR」 (16GB×2、DDR5-5200運用) |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 7900 XTX リファレンスカード」(24GB GDDR6) |
ストレージ | Corsair「CSSD-F1000GBMP600」 (1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ) +Silicon Power「SP002TBP34A80M28」 (2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、データドライブ) |
電源ユニット | Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」 (1000W、80PLUS Platinum) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2) |
【検証環境:AM4】 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 5800X3D」 (8コア/16スレッド、最大4.5GHz) |
CPUクーラー | ASUS「ROG RYUJIN II 360」 (AIO水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | ASRock「X570 Taichi Razer Edition」 (AMD X570、ATX、BIOS 1.90) |
メモリー | G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」 (16GB×2、DDR4-3200) |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 7900 XTX リファレンスカード」(24GB GDDR6) |
ストレージ | Corsair「CSSD-F1000GBMP600」 (1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ) +Silicon Power「SP002TBP34A80M28」 (2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、データドライブ) |
電源ユニット | Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」 (1000W、80PLUS Platinum) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2) |
【検証環境:インテル】 | |
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CPU | インテル「Core i9-13900K」 (24コア/32スレッド、最大5.7GHz) |
CPUクーラー | ASUS「ROG RYUJIN II 360」 (AIO水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | ASUS「ROG MAXIMUS Z790 HERO」 (Intel Z790、BIOS 0813) |
メモリー | G.Skill「F5-6000J3636F16GX2-TZ5NR」 (16GB×2、DDR5-5200運用) |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 7900 XTX リファレンスカード」(24GB GDDR6) |
ストレージ | Corsair「CSSD-F1000GBMP600」 (1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ) +Silicon Power「SP002TBP34A80M28」 (2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、データドライブ) |
電源ユニット | Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」 (1000W、80PLUS Platinum) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2) |
今回の検証では、解像度はフルHDのみ、画質については低設定とすることでGPU側のボトルネックを最小限としている。WQHDや4Kといった解像度、高画質設定ではGPU側律速のウエイトが高まるためこのような条件となった。
また、前編ではRyzen 9 7950X3DはCPPC Dynamic Preferred Cores設定を「Auto」「Frequency」「Cache」の3通りとしたが、ゲーム検証においてはCacheもAutoも変わらない(CCD0が優先される)ため、AutoとFrequencyの2つで検証する。ゲームによっては処理CCD1に割り当てた方が得策(=クロックの高いRyzen 9 7950Xが有利)なものもあるのでは……? と考えているなら、Frequency設定時の結果に注目して頂きたい。
今回は直近のタイトルを含むゲーム14本でのフレームレート対決を試みる。以降、ひたすらグラフが続くので読むのが辛い方は以下のリンクから直接飛ぶとよいだろう。
【検証ゲーム一覧】
・Overwatch 2
・Call of Duty: Modern Warfare II
・Tiny Tina's Wonderlands
→2ページ目
・F1 22
・Forza Horizon 5
・Need for Speed Unbound
→3ページ目
・Cyberpunk 2077
・Atomic Heart
・HITMAN 3
→4ページ目
・Returnal
・Marvel's Spider-Man: Miles Morales
・FORSPOKEN
→5ページ目
・アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション
・Dead Space (2023)
・ホグワーツ・レガシー
→6ページ目
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