スタミナ管理が超重要
「フェーブルアーツ」で華麗に攻撃!
では、実際にプレイした感想を紹介していこう。まず操作感は武器にもよるが、最初にスタンダードな武器を選択しただけあって、Pの動きはとても軽快だった。敵の攻撃をガードやローリングで避けつつ、タイミングを見計らって攻撃するのが、本作の基本的なムーブだと感じた。
ただし、もちろんスタミナは有限。ガードやローリングをするとスタミナが減る。なくなってしまうと、これらの行動が出来なくなるので、スタミナが少ないときは、なるべく歩きで下がって敵との距離を測ったほうがいい。
また、スタミナゲージの下に青いゲージが溜まっていく。これが溜まると「フェーブルアーツ」と呼ばれる必殺技的な攻撃が繰り出せる。フェーブルアーツは武器ごとに異なるため、「お、これいいな」と思うフェーブルアーツを見つけたら、その武器を強化していくというのもありだろう。
なお、武器は使っていると切れ味が落ちていくため、砥石で研ぐ必要がある。加えて、砥石には属性が付くものがあり、この砥石で研ぐと一定期間武器に属性が付与されるため、ここぞというときに使おう。
いやらしい位置にいる敵にたじたじ
中ボスってこんなに強いの?
『Lies of P』は、19世紀末のベルエポックが時代背景として採用されている。ダークな洋風の建造物が立ち並び、敵も昔の警官のような風貌が多い。加えて、素早い動作で襲ってくる犬や、銃や爆弾を使って遠距離から攻撃してくる敵もいる。
もちろん、銃撃する敵の近くには普通の敵もいるため、遠くからの攻撃を気にしながら近くの敵から倒していかないといけないので、結構大変だ。さらに気になったのが、敵の配置。ときどき、完全に死角にいる敵が急に出てきて攻撃してゲームオーバーになることがあった。
なんでこんなところにいるんだよ! という驚きとともに、よく考えられた配置だなと感心させられてしまった。ゲームオーバーになったときに、もちろんイラっとすることもあったが、結局これがソウルライクというやつか! ということでニヤニヤしている自分がいた。
そして、これぞソウルライクの真髄といえるのが、ボスの強さだ。ただボスが強いだけではなく、途中で出てくる普通の敵よりちょっと大柄な中ボス的な存在がいるのだが、これがめちゃくちゃ強い。規則はあるけど不規則に見える通常攻撃に加え、赤く発光しだして繰り出す強力な攻撃もあり、一筋縄ではいかない中ボスばかりだ。
いずれの中ボスも、何度かゲームオーバーになって規則を見つけながら、試行錯誤して倒すというのがほとんど。敵の体力ゲージがミリで負けてしまうこともあり、ぐぬぬ……と歯を食いしばりながら挑んでいっている間に、次は負けない! とのめり込んでいくのが自分でもわかった。この中毒性も、本作の魅力といえるだろう。
そして、何度もゲームオーバーになりながら試遊の最後のボスまで到着。ウサギ風のマスクをかぶった「BlackRabbit Brotherhood」の1人だ。大型なボスとは違い、攻撃が素早く変則的で、よけたと思っても攻撃が当たるので、すぐに体力を削られてしまう。ちょっとでも隙があるとすぐにゲームオーバーになってしまった。
あと1回、あと1戦……と繰り返していると、気が付けば試遊の終了時間に。でも諦めきれなかった私は、1時間くらい延長させてもらい、BlackRabbit Brotherhoodと戦い続けた。結果的にあとちょっとで倒せる! というところで延長時間も終了となってしまった。今までソウルライクというジャンルにあえてそこまで触れてこなかったが、1度踏み込んでしまうと、ここまでのめり込むのかと、自分にも驚いた。
『Lies of P』は、このほかに“嘘システム”と呼ばれるシステムも用意されている。今回の試遊では触れることはなかったが、Pはうそをつくことで人間性ポイントを獲得し、これによって3種類のエンディングのどれに行きつくかが変わってくる。
加えて、魅力的かつ謎のキャラクターや世界観など、まだまだ分かっていないことも多い。2023年8月に発売となるわけだが、前述のとおりSteamでウィッシュリストに登録しておくと、最新情報をいち早く確認することができる。気になる人はぜひ登録して、発売を待とう。
なお、このレビューを最後まで見てくれた方に向けて、本作の8K出力の壁紙を用意してもらった。壁紙はコチラからダウンロード可能なので、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
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