ポメラ側で「アプリ接続」を起動すると、スマホ側でWi-Fi接続するよう指示される。画面が表示された「DIRECT-pomeraDM250」とWi-Fi Direct接続。アプリ接続中はポメラ側は使用不可となる
DM250とスマホ間でファイルを送受信する
「アプリ接続」が筆者の想定外で超ショック……
ポメラ DM250で「アプリ接続」を実行すると、スマホ側でWi-Fi接続設定を求められる。無事ポメラとスマホが「Wi-Fiダイレクト」接続されると、スマホ側のアプリ画面でポメラ内部メモリーに収納されたテキストフィルとスマホ側に収納されたポメラのテキストファイルを切り替えて表示できる。アプリ接続中はポメラ側は一切の操作が不能となり、すべてのファイル操作はスマホ側ですることとなる。残念ながらポメラ内部のSDカードの内容は対象外だ。
ごく普通のファイルマネージャー的操作を想定していた筆者は、扱えるテキストファイルがポメラ側で作られたファイルに限られることが想定外だった。ほかのパソコンで入力編集してスマホ内部にある任意のテキストファイルも、アプリ接続でポメラ側に送って編集操作ができるものと思っていたが、これがまったくできない。できるのはポメラで作ったテキストファイルと、スマホ上のpomera Linkアプリの中で入力したテキストファイルだけのようだった。これは超ショックだ。
ポメラで作成したテキストファイルをスマホやパソコン側に転送するには、ツールの「アップロード」機能でも使える。これは以前からあるGmailの機能を利用して、ポメラで作成したテキストファイルをGmailの本文として送る仕組みを利用しているものだ。
ただしグーグルは2022年5月30日以降、ユーザー名とパスワードだけでGoogleアカウントにログインするサードパーティ製のアプリとデバイスのサポートを中止した。なので、まずはGoogleアカウントにログインして2段階認証のパスワードを発行して「アップロード」機能の中でパスワードとして入力する必要がある。これは一回きりの作業で2度必要はない。
2段階認証によるパスワードを設定後は、アップロード機能を利用することによってポメラで作成したテキストファイルをGmail本文として自分宛に送れば、テキストファイルのパソコン側への転送問題は解決だ。ふだん超ナチュラルなDropboxやOneDrive、Googleドライブなどを意識せずに使っていると、太古の日本語ワープロの世界に引き戻された様な錯覚に陥る。しかし、ないよりはマシなので文句は言わないでおこう。

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