定番ベンチマークでテスト
ストレージベンチマークの定番「CrystalDiskMark 8.0.4」と「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」の結果を確認していこう。CrystalDiskMarkはピーク性能をチェックするために、「NVMe SSD」モードでも計測を行っている。まずはCrystalDiskMarkのデフォルトモードの結果からみていこう。
シーケンシャルアクセス「SEQ1M Q8T1」の傾向は、「Samsung Magician」ベンチマークと同じで公称値には届いていないが、7100MB/s台、6700MB/s台を安定して発揮している。ただ、デフォルトモードの「SEQ1M Q1T1」の結果は、いまひとに。Ryzen環境では、4300MB/s台だったリードが、Core i環境では「980 PRO」も下回る2952MB/sを記録している。Ryzen環境では6100MB/s台だったライトも、5197MB/sに下がってしまっている。
なお「980 PRO」でも「SEQ1M Q1T1」は、Ryzen環境のほうが優秀で、リードで約500MB/s、ライトで約390MB/sダウンしている。
続けて、NVMe SSDモードの結果をみると、残念ながらシーケンシャルの「SEQ128K Q32T1」も、公称値に達するRyzen 環境に一歩およばなかった。しかし、Ryzen環境で4612.08MB/s=約112万 IOPSだったランダムアクセス「RND4K Q32T16」のライトが、Core i環境では5847.90MB/s=約142万 IOPSまで伸びている。
ATTO Disk Benchmarkの結果をみる
転送速度系ベンチマークのラストは、「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」だ。
Ryzen環境では、リードは最高6.95GB/s、ライトは最高6.42GB/sを記録していたが、Core i環境ではリード6.63GB/s、ライト6.32GB/sになっている。やはりCore i環境だと、「990 PRO」はシーケンシャルリードが、いまひとつ伸びないようだ。
この連載の記事
- 第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった - 第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する - 第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ - 第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! - 第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 - 第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る - 第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? - 第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? - 第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - 第447回
デジタル
Zen 5とTDP増でゲーム性能は向上したか?「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」の実力チェック