あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第276回
4人乗れてオープンにもなる贅沢なBMW「M440i xDrive Cabriolet」は車中泊もできる
2022年12月03日 15時00分更新
オープンカーだからって
荷物が載らないわけじゃない!
では実用面でチェックしていきましょう。まずは女子が気になるラゲッジから。幌の都合、リアのラゲッジドアは小さく入れづらいのですが、幌を上げていれば荷室容量はM440i xDrive クーペとあまり変わりありません。
機能面では左側面に工具、右側面に12Vアクセサリーソケットが用意されています。オープンカーだからといって、何かを犠牲にすることはありません。
幌を収納する場合は、幌収納用のボックス(ラゲッジルームセパレーター)を下げて、あらかじめある程度のスペースを設ける必要があります。幌収納用のボックスは布製で、中にパイプが通っている構造。ボックスを下げた状態で無理やり荷物を入れると壊れる可能性がありますので注意が必要です。高さとしては、一般的なスーツケースを寝かせて入れることが可能です。奥行きがありますので2つは入るでしょう。
風の巻き込みを防ぐか
実用性を取るかが悩みどころ
「幌を開けると風が巻き込んで、髪の毛がボサボサに……」を防ぐウィンドディフューザーがオプションで用意されています。お値段は4万8000円。取り付けそのものは比較的簡単なのですが、取り付けると後席に着座することは不可能になります。試しに付けた状態とつけない状態で高速道路を走行したところ、車内の音が大きく変わることがわかりました。その一方で「コレをラゲッジに置くと、結構場所を取るし、後席座れなくなる」というジレンマに。
後席はコンパクトカー程度の足元の広さは得られています。これはM440iクーペも同じで、オープンモデルだからといって狭くなっているということはありません。オトナの男性が座るとやや狭いと感じますが、お子さんなら十分。USBもType-Cをしっかり2口用意していますから、後席でスマホ充電も可能です。
ルーフの開閉はもちろん電動。30秒くらいで開閉は完了します。これはほかのクルマと同様。ただ、収納時の美しさはさすがBMWといったところ。
オープンカーというと、屋根が幌だから炎天下ではエアコンが効きづらい、走行ノイズが車内に盛大に入るのでは? と思われることでしょう。M440iに関して言えば、そのようなことはありませんでした。というのも幌がとても肉厚だから。ですので、閉めればノーマルのM440iとそれほど変わらない快適性が得られます。

この連載の記事
-
第588回
自動車
都市型SUVの新定番! マツダ「CX-30」がもたらす新感覚ドライブ -
第587回
自動車
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体 -
第586回
自動車
今しか選べない“熱き”ガソリンSUV!マセラティ「グレカーレ」の真髄を体感する -
第585回
自動車
カッコいいワゴンは健在! アウディの新型「A5 Avant」は流麗なデザインと広々ラゲッジでアウディらしさを継承する -
第584回
自動車
「VEZEL e:HEV RS」は後出しズルい! と言いたくなるほどイイクルマだった -
第583回
自動車
採点方式が激変の2025年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終決戦! 10ベストカー試乗会レポ -
第582回
自動車
BMW「X2 M35i」はカジュアルさとBMWらしさが高次元にバランスした日本にピッタリなSUV -
第581回
自動車
フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」はオトナになったボーイズたちに勧めたいぜいたくな1台 -
第580回
自動車
プジョーの新SUV「3008」はデザインでの購入者が大半! リゾートホテルのような内装とクーペフォルムが牽引する -
第579回
自動車
新型「プレリュード」は今のHondaを凝縮したハイブリッドスポーツの前奏曲だ! -
第578回
自動車
クラウン・エステートで車中泊体験! 「おもてなし」シートで過ごすぜいたくなドライブ体験 - この連載の一覧へ





































