年末商戦でQuest 2がどれだけ売れるかが勝負
今回はひとまず出血を止めるということで人員削減に踏み込みましたが、今後どうなるかはまだ読めません。考えられるのはメタバース部門への投資を減らすことですが、そうするとメタバース技術の発展が鈍ってしまうことになりそうです。
短期的に言えば、メタにとって重要なのは年末商戦です。
去年はQuest 2がものすごく売れましたが、同じようなピークを作れるのか。売上の勢いが弱まってフェイドアウトすることになってしまうと、それもまた業績として批判される材料になってしまいます。以前はバイオハザードのような目玉タイトルが用意されていましたが、「年末商戦はこれ」というゲームが特に思いつかないのが苦しいところです。以前紹介した「BONELAB」は大ヒットしており、私の推計では販売本数は100万本に達しているのではと思っているのですが。
またタイミングも悪いですよね。Quest 2の後継機種「Quest 3」は来秋発売と事実上予告されていますし、新製品の「Quest Pro」は値段が高すぎて売上には大きく貢献しそうにありません。Quest Proが在庫切れになるほど売れているという情報はまだ出ていません。
ただ、リストラの発表後、株価は少し持ち直し、現在は113ドル程度で取引されています。それでも、回復までには長い道のりが待っていそうです。
いずれにしても年末商戦の結果次第ではメタバース部門の生き残りにとっても大きな影響が出てくると思います。もしメタバース部門をシュリンクさせるということになったらこの連載も終わってしまいますので、頑張っていただきたいですね。
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