このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第387回
2万円台のシンプルマホ「AQUOS wish2」は性能ほどほど&FeliCa対応で安心安全に使える
2022年10月26日 12時00分更新
明るさをしっかり決めれば
期待以上のクオリティで撮れる
背面のメインカメラは、約1300万画素のシングルレンズ。カメラアプリ自体もほかのAQUOSスマホとは異なり、シンプルUIなどが特徴の「Googleカメラ」を採用しています。シングルレンズのエントリーモデル、カメラアプリもシンプルですが、意外に侮れない実力があると感じました。
明るい場所での仕上がりは、非常に素直。過度な補正をするのではなく、実際の風景をそのままに写してくれます。そのため、明るさを合わせたい箇所はしっかり自分で指定したほうがいいでしょう。
「食事」モードはありませんが、「HDR」をオンにして撮ったところ悪くない仕上がりに。暖色系の照明の下で撮っているので、ほかの条件下では色味の乏しい仕上がりになるかもしれません。
夜景に関してもシンプルな仕上がり。これは個人の感想にすぎませんが、照明や看板などが白飛びしているものの、全体のバランスはそこまで崩れていない印象。ほかのシーンと同じく、明るさを合わせる箇所をしっかり指定すれば暗部とのバランスがとれた写真を撮れそうです。
前面のサブカメラは約800万画素。ポートレートモードで撮影できるほか、エフェクトを重ねて楽しい写真を撮影できます。
また、カメラアプリには「翻訳」機能を搭載しています。カメラで外国語を映してサクッと翻訳できます。外国語に限らず、読み方や意味がわからない単語を調べるのにも役立ちそうです。
前モデルよりも動作は快適
意外なタフネス性能にも注目
本機はeSIMに対応。OSはAndroid 12、CPUはクアルコム社のSnapdragon 695 5Gを搭載。メモリーは4GB、ストレージは64GB(microSD使用で最大1TBまで)となっています。前モデルの「AQUOS wish」に比べると、動作に関しては本機はかなりスムーズになっています。バッテリー容量は3730mAh。5000mAh近い容量の機種も増えていますが、本機はそもそもヘビーユースを想定していないことを考えると、じゅうぶんなスタミナであると思います。
防水はIPX5/X7、防塵はIP6X。加えて、MIL規格(アメリカ国防総省が定めた物資の品質基準)の耐衝撃基準をクリアしています。水濡れや落下に強いタフさも本機の魅力です。
ディスプレーは約5.7型のTFT液晶、解像度はHD+(1520×720ドット)。サブカメラはしずく型のためすっきりした印象ですが、下側のベゼルがやや太くなっています。
さらにNFC、おサイフケータイに対応します。また、指紋センサーを長押ししてアプリを起動できる「Payトリガー」も便利。決済アプリだけでなく、好きなアプリを割り当てることもできます。
【まとめ】おサイフケータイ対応が素晴らしい
価格以上の性能と使いやすさ
AQUOS wish2はとてもシンプルなスマホ。性能を抑えていると言ってしまえばそれまでですが、快適な動作、予想以上の仕上がりに撮れるカメラ、安心安全に使えるタフネス性能など、2万円台という価格(しかもドコモ版は約2万円!)を考えると、かなりコストパフォーマンスに優れる1台といえるでしょう。おサイフケータイが使えるのも、この価格帯のエントリーモデルとしては貴重です。
また、落ち着きのあるデザインはどんな人・スタイルにもフィットするでしょう。
「AQUOS wish2」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 5.7型液晶(19:9) |
画面解像度 | 720×1520ドット |
サイズ | 約71×147×8.9mm |
重量 | 約162g |
CPU | Snapdragon 695 5G(オクタコア) |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC |
OS | Android 12 |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 約1300万画素、イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 3730mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○(IPX5,7/IP6X) |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | オリーブグリーン、アイボリー、チャコール(ドコモ版はホワイト、チャコール、ブルー、コーラル) |
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