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Windows情報局ななふぉ出張所 第269回

日本では6万8800円から:

アップル「iPad(第10世代)」なぜ値上げ?

2022年10月22日 09時00分更新

文● 山口健太

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第10世代iPadが価格帯の「隙間」を埋めた

 第10世代iPadの値上げの意味を探るべく、すべてのiPad製品の価格をグラフにしてみました。ここでは米国のアップルストアでの税抜価格を用いています。

iPad製品と価格帯の関係

 こうして見ると、Proシリーズはストレージ容量による価格の幅が広いものの、全体的にはバランス良く製品が投入されているように見えます。

 この中で、売れ筋と思われる10〜11インチの製品について、1000ドル以下の価格帯に注目したのが以下のグラフです。

10〜11インチの製品、1000ドル以下

 第9世代iPadとiPad Airはうまく棲み分けているように見えますが、これは最も高価なiPad(セルラー版大容量モデル)と、安価なiPad Air(Wi-Fi版小容量モデル)が接しているためで、実際には「隙間」があると考えられます。

 これがAndroid端末であれば、複数のメーカーが価格帯の隙間を狙っており、チャンスとみれば新製品を出してくることがあります。

 しかしiPadを作るメーカーはアップルしかいないので、好きなタイミングで「競合」製品を投入できるわけです。そこで、今回発表された第10世代のiPadをグラフに加えてみます。

第10世代iPadが価格帯の隙間を埋めた

 このように第10世代iPadは、第9世代iPadとiPad Airの間の価格帯をしっかり埋めていることが分かります。

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