第10世代iPadが価格帯の「隙間」を埋めた
第10世代iPadの値上げの意味を探るべく、すべてのiPad製品の価格をグラフにしてみました。ここでは米国のアップルストアでの税抜価格を用いています。
こうして見ると、Proシリーズはストレージ容量による価格の幅が広いものの、全体的にはバランス良く製品が投入されているように見えます。
この中で、売れ筋と思われる10〜11インチの製品について、1000ドル以下の価格帯に注目したのが以下のグラフです。
第9世代iPadとiPad Airはうまく棲み分けているように見えますが、これは最も高価なiPad(セルラー版大容量モデル)と、安価なiPad Air(Wi-Fi版小容量モデル)が接しているためで、実際には「隙間」があると考えられます。
これがAndroid端末であれば、複数のメーカーが価格帯の隙間を狙っており、チャンスとみれば新製品を出してくることがあります。
しかしiPadを作るメーカーはアップルしかいないので、好きなタイミングで「競合」製品を投入できるわけです。そこで、今回発表された第10世代のiPadをグラフに加えてみます。
このように第10世代iPadは、第9世代iPadとiPad Airの間の価格帯をしっかり埋めていることが分かります。
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