高価格帯の小型モデルはニッチな存在
iPhoneの中で、「miniが売れていない」ことを示す調査があります。米Consumer Intelligence Research Partnersによれば、2022年1〜3月に米国で売れたiPhoneのうち、iPhone 13 miniのシェアはわずか3%だったといいます。
特に、全体の38%を占めたiPhone 13と比べればその不人気ぶりは明らかです。miniの代わりに大画面モデルを投入することで、売上をほぼ確実に高められる状況にあったといえるでしょう。
世界的のスマホトレンドは「コスパのいい大画面」に向かっており、高価格帯の小型モデルはニッチな存在です。電車通勤での「片手利用」が多いとされた日本でも、大容量バッテリーで駆動時間の長い大画面モデルが好まれる傾向にあります。
ミッドレンジの価格帯では小型スマホにも一定のニーズはあるようです、ソニーは「Xperia Ace III」、シャープは「AQUOS wish2」、楽天モバイルは「Rakuten Hand 5G」といった機種を投入しています。
異色の存在としては、閉じた状態でコンパクトになるサムスン電子の「Galaxy Z Flip4」があります。小型スマホというイメージはありませんが、意外な選択肢といえるかもしれません。
高価格帯の小型スマホはアップル不在となり、あえて挑戦するメーカーが出てくる可能性はありますが、大手メーカーは手を出しづらい印象があります。アップルのブランド力があっても売れないということを全世界で証明したといえるからです。
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