信頼性の高いヘルスケアデータが提供できる
「Fitbitはヘルスケアの総合的なアプローチから睡眠の質に関する知見を積み重ねてきた。身体やメンタルの健康に睡眠が与える影響についても多くの研究成果を得ている」とMorley氏は話す。
現在はグーグル傘下のパートナーであるFitbitが、ブランドの設立から14年間に獲得してきたヘルスケアとフィットネスに関連するノウハウは、その数や種類が豊富というだけではない。
「世界の著名な学術機関や企業の多くに、Fitbitの成果がリファレンスとして採用されている」というMorley氏は、Fitbitの製品とサービスが「より信頼性の高いデータをバックグラウンドにした機能、サービスをユーザーに提供できることライバルに対する最も大きな強み」であると強調する。
新機能である「睡眠プロフィール」は、研究開発の段階で4万人を越えるユーザーから120万件超の睡眠ログデータを集めた。うち1万3000人のユーザーに対して、睡眠に関する詳細なアンケートも実施した。
さらにサービスのベータテストには約10万人のユーザーが参加し、完成度を練り上げる工程も経てきた。睡眠の研究に携わる5名の専門家もデータの分析評価に参加しているという。
Fitbitはデバイスとサービスを展開するアジア太平洋地域で、2019年に独自の調査を実施した。結果から、日本がアジアの中で最も睡眠不足に悩まされている人が多い地域であることがわかったという。平均の起床時間が午前6時47分と早く、また就寝時間の平均も深夜に及ぶ。
Morley氏は、日本人は十分な睡眠時間を取り、質を高めることに意識を向けるべきと指摘する。
コロナ禍を経て、日本国内でも健康管理に役立つヘルスケアデバイスやサービスに関心を寄せるユーザーが増えた。
Morley氏は「日本にも今後、睡眠が健康や生産性の向上に及ぼす影響の大きさへの関心が高まる。Fitbitにとってライバルとの競争も、ますます激しくなるだろう」としながら、Fitbit Premiumのサービスには、睡眠の質を改善させるために役立つフィットネスやマイドフルネスなど、互いに関連するヘルスケアのコンテンツが充実していることをアピールした。
「テクノロジーの先進性を打ち出すだけでなく、Fitbitの充実したヘルスケアのプラットフォームが、ユーザーの健康保持増進に役立つものであることを、わかりやすく伝えていきたい」と意気込みを述べた。