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【現地レポ】次期Apple Watchはどうなる? watchOS 9の進化から読み解く(山本 敦)

2022年06月09日 12時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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2022年WWDCのステージでwatchOS 9の進化を解説したアップルのケビン・リンチ氏

 アップルが、今年も秋以降に正式リリースを予定するApple Watch向けOSの最新バージョン「watchOS 9」の概要をWWDCで発表した。新機能を上手に使いこなせば、Apple Watchがユーザーの執事、あるいはコンシェルジュとしてますます丁寧に世話を焼いてくれそうだ。

 筆者が注目したポイントを中心に、watchOS 9が予定するアップデートの内容を解説する。

新しい文字盤のデザインから「次のApple Watch」を予想してみた

 最初に「新しい文字盤」のトレンドを眺めてみよう。watchOS 9から新規に追加されるのはグレゴリオ暦と太陰暦の関係を表現した神秘的なデザインの「ルナー」、Digital Crownを回すと美しいタイポグラフィ(文字)のスタイルや強調表示の変化が楽しめる「メトロポリタン」、アーティストJoi Fulton氏とコラボしたアーティスティックな「プレイタイム」。美しい天体写真をハイライトした「アストロノミー」は、グラフィックがブラッシュアップされる。

watchOS 9に登場する華やかなApple Watchの文字盤

 「ポートレート」の文字盤は人に加えて、犬と猫、風景写真の被写体に深度エフェクトが加わる。時計表示は被写体の背景にまわり込ませることができる。筆者もよく使っている「モジュラー」「モジュラーコンパクト」は背景色にブラック以外が選べるようになり、淡い色のグラデーションも表現可能になる。

 新しく追加される、あるいはデザインを一新する文字盤は総じて色鮮やかになり、「プレイタイム」や「モジュラー」はポップで楽しげなインプレッションを受ける。

モジュラーの文字盤もポップな印象に生まれ変わる

 筆者はこれが「次のApple Watch」のデザインにも、多少リンクしているのではないかと思う。2016年に発売され、今も入門機として販売が続いている「Series 3」がついにwatchOS 9のアップデート対象から外れるので、アップルは本機に代わるエントリークラスのApple Watchを用意しているのではないだろうか。

 上位のナンバーシリーズは順当に「Series 8」になったとして、ケースの色・素材・デザインなどに新しく生まれ変わるポップな要素を採り入れた「第2世代Apple Watch SE」、あるいはスポーツタイプのApple Watchが別に誕生してほしいと願っている。

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