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ハイエンドCPUの性能を限界まで絞り出すためのCPUクーラー!

暑い夏、高温のPCを冷やすCPUクーラーを選ぶなら水冷がよいのか空冷がよいのかを検証

文●石川ひさよし 編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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 グラフ3はPCMark 10(Standard)実行中のCPU温度の推移だ。CINEBENCH R23のようにCPUに特化したものではなく、CPU、GPUやストレージなどバランスよく利用する。さまざまなアプリケーションを用いつつシナリオに沿って進み、どちらかと言えばホーム&ビジネスでの実際のPC利用シーンに近い。こちらのグラフでは、100℃に達したのは一瞬しかない。おおむね40〜70℃あたりで推移している。60℃よりも上の高温シーンでは青い線の「MEG CORELIQUID S360」もオレンジ線の比較対象もあまり差がないように見える。一部では青い線の「MEG CORELIQUID S360」のほうが高温であるところも見られた。一方で、40℃以下のシーンでは青い線の「MEG CORELIQUID S360」側のグラフが目立っている。先のCINEBENCH R23のグラフと同様だが、負荷が抜けた時については、「MEG CORELIQUID S360」のほうが高性能だ。その上で、高温シーンでは同等のようにも見えることから、「MEG CORELIQUID S360」は温度変化の幅が広いというのも事実のようだ。

グラフ3 PCMark 10(Standard)実行中のCPU温度の推移

 グラフ4はグラフ3の120カウント時点から120カウント分を抜き出したものだ。最低温度で比較すると「MEG CORELIQUID S360」が35℃、比較対象が36℃なのだが、比較対象が36℃だったのはこのグラフでも2カウント程度と短い。「MEG CORELIQUID S360」の青い線グラフが頻繁に35℃まで冷えているのとは対照的だ。

グラフ4 PCMark 10(Standard)実行中のCPU温度の推移(部分拡大)

 グラフ5は「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」をループ設定にして10分間計測した際のものだ。グラフ3&4で指摘した、青い線の「MEG CORELIQUID S360」のほうが温度変化の幅が広いという点がより表われているように思う。グラフ6はグラフ5の60カウント時点から120カウント分を抜き出したものになる。こちらのほうが分かりやすいかもしれない。ただ、なぜ「MEG CORELIQUID S360」のほうが温度変化が大きいのだろうか。CPU温度以外のデータでも考察してみよう。

グラフ5「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」をループ設定にして10分間計測した際のCPU温度の推移

グラフ5「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」をループ設定にして10分間計測した際のCPU温度の推移(部分拡大)

 グラフ7はファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークをCPUクロックで見たものだ。全体グラフでは分かりづらいので10カウント時点から60カウント分を抜き出したグラフ8を用意した。これを見ると、青い線の「MEG CORELIQUID S360」のほうがわずかだが高クロックで推移していることが分かる。最大クロックは「MEG CORELIQUID S360」が4.46GHz、オレンジ線の比較対象が4.60GHz。最小クロックは「MEG CORELIQUID S360」が4.34GHz、比較対象が4.29GHz。50〜60MHz程度だが「MEG CORELIQUID S360」のほうが高クロックで推移していた。

グラフ7「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」のCPUクロック推移

グラフ8「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」のCPUクロック推移(部分拡大)

 グラフ9はグラフ8部分のデータCPUパッケージを消費電力に置き換えたものだ。このグラフでは大半のシーンで青い線の「MEG CORELIQUID S360」のほうが比較対象よりも高い位置で推移している。おおむね20W前後。これは先のグラフ7&8で指摘した「MEG CORELIQUID S360」のほうが高クロックで動作したという点を補足できるデータと言えるだろう。PL1&2無制限の性能を引き出す設定なので、消費電力が大きい→高クロックを維持→性能も高い、と言うわけだ。

グラフ8「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」のCPU消費電力の推移

「MEG CORELIQUID S360」はCore i9-12900Kの性能をさらに引き出そうという時の切り札

 CPUにCore i9-12900Kを選ぶとして、その性能を謳歌したいなら通常は空冷/水冷を問わずハイエンドCPUクーラーの中から製品を選ぶだろう。その上で、そこからさらに少しでも性能を絞り出すためによりよいCPUクーラーを選んでいく。今回は空冷ハイエンドと水冷ハイエンドの両雄を比較してみた。

 Core i9-12900Kが100℃に張り付く性格上、グラフは分かりづらく補足を入れる格好になってしまったが、より冷えるものはどちらかと言えば簡易水冷のハイエンドである「MEG CORELIQUID S360」だ。どちらがより性能を引き出せるのかと言えば、これはスコアとして見ると非常に小さな差で誤差に埋もれてしまうこともあるが、それでも「MEG CORELIQUID S360」側であると言える。より高いクロックで動作できるという点で証明されている。

 第12世代Coreのハイエンドで、より高い性能を望むなら「MEG CORELIQUID S360」を検討してみてはいかがだろうか。現在、お得に購入できるキャンペーンを開催中なので、気になった方はぜひチェックして欲しい。

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