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【実機レビュー】音質・ノイキャン・多機能。Google Pixel Buds Proはどれを取っても「一級品」

2022年07月29日 02時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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アクティブノイズキャンセリング機能の効果をさらに高めるため、独自にSilent Sealと名付けた音漏れ防止のアルゴリズムを搭載しています

圧倒的な消音効果! 安全に使いこなすコツは?

 アクティブノイズキャンセリング機能の消音効果はとても強力です。屋外のカフェで試してみましたが、イヤホンで音楽を再生しなくても、すぐ隣りで話す人の会話がほぼ聞こえなくなります。

 自宅でも試しました。除湿機のブーンとうなる動作音も、シンと驚くほどに静まりかえります。音楽再生を始めるとボーカルの繊細なニュアンスが浮かび上がってきます。まるで音楽が演奏された空間に自身が溶け込んでしまいそうな、自然に没入体験でした。足回りの良い高級車でドライブを楽しむような、あるいはステディカムを使って手ブレのない動画撮影を極めているような感覚です。

 この独自の静音性能には、Pixel Buds Proが搭載するSilent Seal(サイレントシール)という機能も貢献しています。人それぞれに異なる耳の形状に合わせて、高性能なSoCの演算処理とノイキャン用マイクを掛けあわせて継続的に演算処理を行い、「音もれ」に起因するノイズ成分だけをきれいに打ち消すというものです。グーグルの独自性を強く感じます。

 実際に他社製品のイヤホンと比べてみてもノイズの消音パフォーマンスはかなり高いと感じました。サイレントシールの機能により、ノイキャンイヤホンにありがちな鼓膜にかかるプレッシャーも軽減されます。音楽を再生しなくても耳栓として、集中力を高めたい場面で、あるいは旅の途中に眠りたい時などにも使えそうです。

環境音をマイクで取り込むトランスペアレンシーモードも搭載しています

 ただ、本機の消音性能がとても高く、また段階的なレベル調整もできないため、屋外では安全に使うことを優先して「トランスペアレンシーモード(外音取り込み)」を併用すべきです。先ほどのデバイス設定から、左右どちらかのイヤホンを長押ししてANCと外音取り込みを切り換える操作を設定すると便利です。

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