モデルに女優にRQと、マルチで活躍するMTスポーツカー好きの新 唯(あらた・ゆい)さん。昨年からは2輪にも手を伸ばし始めました。ですが教習時代を含めて、今までHondaのバイクしか乗ったことがないという事実に気づいてしまい……。そこで今回はヤマハの「トリシティ125」に試乗してもらうことなりました。初めての3輪バイクはいかに!?
ヤマハの超個性的な3輪バイクに乗りたい!
コトの発端は今年の1月に行なったHonda「CBR400R」の試乗取材にさかのぼります。この時、雨天決行で実施したため、全身ズブ濡れ。体は冷え切ってしまった唯さんは、まるでおびえたトイプードルのごとく体を震わせながら「今度は暖かくなってから取材しましょう」ということで、しばらく取材を見送ることに。で、季節は巡って5月。「暖かくなりましたし、またHondaのバイクを借りて都内を走りますか」とお話したところ「そういえば私、Honda以外のバイクに乗ったことがないんですよね」とポツリ。
そして「モーターサイクルショー2022で見た、ヤマハの青いバイクに乗ってみたいです」というご希望をいただきまして、「YZF-R25」をお借りすることになりました。
ですが取材日当日、「前回乗ってから、もう4ヵ月以上経っていて、バイクの乗り方を忘れちゃいました。なんか3年ぶりという気分です。というか、今日乗らないとダメですか?」とまさかの乗車拒否。「久しぶりに乗るので、倒しそうで怖いですよ。それに公道を走るのも……」と泣きが入ってしまったのです。そこでスタッフは、急遽ヤマハさんから3輪バイク「トリシティ125」を借用。3輪バイクなら転ばないですよ! 大丈夫! ということなったのです。
トリシティ125ってどんなバイク?
トリシティ125は、ヤマハが提唱するLMW(リーニング・マルチ・ホイール)というコンセプトに基づいて作られたバイク。LMWは何かというと、「傾いて曲がる3輪以上の乗り物」のこと。路面状況が良くない時も安定感のある走りができて、路面の段差や横風にも強く疲れにくいというメリットがあるのだそうです。
このトリシティシリーズは125ほか、高速道路が乗れる155、そしてゆったり乗れる大型スクーターの300と3種類がラインアップされています。今回試乗するのは末弟の125。いわゆる原付2種のバイクです。
トリシティ125の登場は2014年のこと。そして2018年にモデルチェンジしました。エンジンは可変バルブ機構搭載のBLUE COREエンジン。新設計フレームを採用し、足元スペースを拡大。新型サスペンションによる乗り心地の改良とともに、シート高も15mm下げて足着き性が向上。LEDヘッドランプを採用し、リアまわりのデザインを一新しました。ユーティリティー面でも12V電源付きの小物入れや、シート下トランク容量を拡大(約23.5リットル)、ECOランプ装備液晶メーターを採用、というのが前モデルとの主な変更点。簡単にいえば利便性が向上し、より扱いやすいモデルになった、というわけです。
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