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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第233回

レクサスのSUV「NX450h+」は高い走行性能とオシャレなデザインでずっと走り続けたくなるクルマ

2022年06月26日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

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オシャレは足下から!
レクサスもそれは変わらない

 再びエクステリアをチェックするゆみちぃ部長。

 「これ可愛いですね」と指さしたのは、なんとホイールとホイールアーチ。オシャレは足元から、なのですね。「SUVらしくホイールアーチもついていますね」と、だんだんクルマに詳しくなるゆみちぃ部長。「でも、ボディーカラーによっては同色の方がいいかもしれません。こればかりは実車を見ないとですが」とのこと。

 そして目ざとく、そしてあざとくルーフレールを見つけたゆみちぃ部長。「こういうのって、なんかアウトドアな感じがしますね。レクサスのそれは、アウトドア感を出しながらオシャレですね」と、これまた気に入ったご様子。こちらはオプションで3万3000円です。

 「部員Kさんの好きなシャークフィンですよ!」と、ゆみちぃ部長。シャークフィンの件は、ライズの記事をご参照いただければなのですが、部員Kは折れやすいバーアンテナはあまり好きではありません。シャークフィン一択です。

 「ヘッドライトも素敵。クロームがイイ感じ」。もはや見るものすべてに虜になっているかのような発言です。ミラーは近接時の警告灯が用意されています。

まさに走る応接室的な車内空間

 お楽しみの運転席へ。「今まで乗ってきたクルマたちとは全然違う世界観ですね。大きなディスプレイが目を惹きます」と、憧れのレクサスのステアリングを握りながら、早く動かしたくて仕方ない様子。「パドルがついているんですね」とカチカチ触るゆみちぃ部長。「これがつくと、なんかスポーツカーっぽいというか」とのことですが、これは回生量の調整に使います。そして「なんか、コクピット感が強いですね」とセンターコンソールをチェック。

 「運転席側が開くアームレストは小物入れのみですね。何か端子が用意されているわけではなさそうです」と隅々までチェックしてから、「スマホトレイはワイヤレス充電に対応しているんですね。大型のスマホにも対応できると」と、iPhone XS Maxを置いて確認します。そして「スマホトレイの下が収納になっていて、そこにアクセサリーソケットとUSB Type-AとType-Cの端子が1つづつあるんですね。6.5型のiPhone XS Maxを入れてもフタは閉まりますが、ケーブルを装着した状態だと端子が引っかかって無理みたいですね」。さすがASCII.jp自動車の部長、部員Kの説明は不要のようです。「スロットインのディスクプレーヤーがあるのは面白いですね。輸入車だとあまり見かけない装備だと思います」と、もはや自動車評論家のようです。ちなみに、こちらはオプションで18万1500円になります。

 電子ミラー(オプション)のあたりをチェック。SOSボタンのほかに、何やら見慣れないボタンがありますので、触ってみるとムーンルーフが姿を現します。「オープンカーほどではありませんが、解放感が出てきますね。お花見とかの時期によさそうです」と高評価。こちらは11万円になります。「え? スロットインのプレーヤーの方が高いんですか?」。その場にいた誰もが驚いたのは、いうまでもありません。

 メーターパネルはLCDを主とするもの。SPORT、NOMAL、ECOと3種類の走行モードによって、センターメーターの色が変化します。ワイドスクリーンディスプレイのように湾曲しているように見えますが、LCDそのものは平面です。

 ガジェット大好きのゆみちぃ部長的に、センターディスプレイには触れずにはいられません。「なんかタブレットみたいですね。それにメーターパネルよりも上にディスプレイがせり出ていないのはいいです。上にあがっちゃうと視界が悪くなりますから」と好印象。「画面はかなり高精細でレスポンスもイイです。文句ナシ!」ということで、さまざまな画面を呼びだしては、ポチポチと押しまくり。車両設定もなんでもこれで制御します。では、一通り触ったところで、走り出してみましょう。

車重があるゆえの安定感
モーター駆動らしい滑らかな走行性能

 まずはイグニッションボタンをポチっと。「画面が出てきた以外、何も変わらないんですけれど」ということで、音がほとんどしません。Dレンジに入れて発進。「ほんとに音がしない! すごく静か!このエンジンすごい!」と感動しきりの様子。ですがコレには秘密がありまして、NX450h+は電源を入れただけでは、強制的にモーターだけの走行(EVモード)になるのです。

 つまり、そのまま走り続けると88km先で電池切れ……。「それは困ります!」というわけで、EVとHVの切り替えボタンをポチっとな。「あ、エンジンが動いているのがわかりますね。でも静かだと思います。ただ、今まで無音だったので、違いは顕著に感じてしまいます。人間って欲深い生き物ですね」と哲学者かのようなコメントを残す読書家部長。

 「まず、クルマそのものが重たいからか安定感がイイです。それでいて、乗り心地も絶妙にイイです。街乗りで不快さを感じることはありませんね。しっとりした乗り心地、という言い方が適切なのかな。いい物に乗っている、という感を強く受けますね。重たいから速くないのか、というと、全然そんなことはなくて。ちょっと踏むと勢いよく加速しますね。モーター駆動のクルマらしい滑らかさもあります。驚いたのは、3つのモードがかなり顕著に変わるということ。ECOはアクセルを踏んでもあまり進まないで、ちょっと重たさを感じるなぁと思っていたのですが、NOMALにすると普通。で、SPORTにしたとたん豹変! ステアリングも重たくなって、かなり硬派で過激なモードになるんですよ!」

 「ちょっと大きいかな、と思ったのですが、乗ってみるとそんなことはなくて。視界が広いから運転しやすいように感じます。これより大きくなると、ちょっと大変かなぁ」

 レクサスでのドライブを楽しむゆみちぃ部長。相当気に入ったのか、なかなか帰ってきません。で、お留守番役の部員Kはひとりぼっちでションボリです。暖かい日だったので、次第に眠くなってきた部員K。こともあろうに、ベンチでウトウトしていたら、いつの間にか戻ってきていました。そして思わぬ光景を見てしまったのです。

 クルマを前にして、レクサスNXのカタログを見ているではありませんか! 「この色、いいなぁ。でもFスポーツグレードしかないのか」とか「この赤いレザーいいなぁ。でも〇〇グレードでしか選べないのね」これはガチで買う気なのか? 「いや、800万円は……」と、部長は言葉を濁しました。

 「レクサスNX、カッコいいですし、さすが高級車というクオリティーで、ほんとにイイですね」と、相当気に入られたご様子。「確かに街でレクサスを見かける理由がわかりますね。特別な気分になれるクルマですよ」と、べた褒め。

 その一方で「いろいろなクルマに乗せていただくと、どんどん贅沢になっちゃいますね。そしてまたひとつ、贅沢になっちゃいました。どうしてくれるんですか」と、手配した部員Kに文句をポツリ。部員Kは「いやいや、貴方が乗りたいと言ったんじゃないですか。大変なんですよ! レクサスを借りるのって!」と、思わず心の声がポロリと出てしまったのでした。

寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していないが、最近ペーパードライバーを脱出。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、お気に入りの1台を探す予定。

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