LAMY AL-star black EMRのフェルト芯は
思わぬ副次効果もある!
今回のLAMY AL-star black EMRには、出荷時の芯先(チップ)として「フェルト芯」が標準的に採用されている。フェルト芯は、以前ソニーのデジタルペーパーの第2世代にポリアセタール芯(樹脂)と一緒に付属しており、その時、初めて体感したが、まさにコピー用紙に鉛筆で描く感覚だった。それ以来、筆者はデジタルペンの芯先は「フェルト芯」と決めている。
ただ筆記感覚は、個人で微妙に異なるのが当たり前。例えばツルツルテカテカな液晶画面では、樹脂製のポリアセタール芯はきっと滑り過ぎる。筆者個人的には、一番嫌いな組み合わせだ。しかし昨今なら、液晶表面に貼るスクリーン保護フィルムで、そのタッチを変化させることも十分可能だ。
しかし、面倒なスクリーン保護フィルムを貼り付けて、わざわざスリップ対策や快適さの追求の迷路を彷徨わなくても、摩擦係数の高い消しゴムのような「エラストマー芯」(ゴム系)の芯先があれば、ペン先の滑り過ぎをうまく抑制してくれそうだ。今やデジタルペンとそのチップ(芯)は、確実に進化している。
デジタルペンのウンチクも語れるLAMY AL-star black EMRとそのフェルト芯だが、副次効果もある。キングジムが販売代理店をしている安価な電子メモパッド「Boogieboard」(ブギーボード)の筆記にも、LAMY AL-star black EMRは有効だ。LAMY AL-star black EMRで書くと、付属の純正ペンよりも紙に描く感覚に近く極めて気持ちが良い。
いずれにせよ、2〜3種類の芯先の素材選びと、液晶保護フィルムの有無・選択で10年前と比べてデジタルペーパーの筆記感覚は大幅にユーザーのお好みに改善される幸せな時代となった。
ただ筆者にとってデジタルペンの充電だけは、いまだに馴染めない機能の最右翼なのだ。きっとプラス面だけではないワコムのEMR技術だが、一刻も早く地球上からすべての充電式デジタルペンを駆逐して、地球征服を目指して欲しいものだヽ(^o^)丿
今回の衝動買い
・アイテム:ラミー「LAMY AL-star black EMR」(L471)
・購入:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
・価格:6600円
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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