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T教授の「戦略的衝動買い」 第685回

充電不要LAMY AL-star EMRデジタルペンを愛用のデジタルノート用に衝動買い

2022年05月26日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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デジタルペンのチップ(芯)と、時には液晶画面保護フィルムのコンビネーションは奥深い。以前使っていたソニー社のポリアセタール芯とフェルト芯

LAMY AL-star black EMRのフェルト芯は
思わぬ副次効果もある!

 今回のLAMY AL-star black EMRには、出荷時の芯先(チップ)として「フェルト芯」が標準的に採用されている。フェルト芯は、以前ソニーのデジタルペーパーの第2世代にポリアセタール芯(樹脂)と一緒に付属しており、その時、初めて体感したが、まさにコピー用紙に鉛筆で描く感覚だった。それ以来、筆者はデジタルペンの芯先は「フェルト芯」と決めている。

 ただ筆記感覚は、個人で微妙に異なるのが当たり前。例えばツルツルテカテカな液晶画面では、樹脂製のポリアセタール芯はきっと滑り過ぎる。筆者個人的には、一番嫌いな組み合わせだ。しかし昨今なら、液晶表面に貼るスクリーン保護フィルムで、そのタッチを変化させることも十分可能だ。

EMR対応のポリアセタール芯(樹脂系・左)、エラストマー芯(ゴム系・中央)、フェルト芯(繊維系・右) 筆記せずに見ただけでは分からない

 しかし、面倒なスクリーン保護フィルムを貼り付けて、わざわざスリップ対策や快適さの追求の迷路を彷徨わなくても、摩擦係数の高い消しゴムのような「エラストマー芯」(ゴム系)の芯先があれば、ペン先の滑り過ぎをうまく抑制してくれそうだ。今やデジタルペンとそのチップ(芯)は、確実に進化している。

LAMY AL-star black EMRのフェルト芯のほんの少し引っかかりのある筆記感がBoogieboardの滑り過ぎるプラスティック製のペンより遥かに使い勝手が良好で気持ち良い

 デジタルペンのウンチクも語れるLAMY AL-star black EMRとそのフェルト芯だが、副次効果もある。キングジムが販売代理店をしている安価な電子メモパッド「Boogieboard」(ブギーボード)の筆記にも、LAMY AL-star black EMRは有効だ。LAMY AL-star black EMRで書くと、付属の純正ペンよりも紙に描く感覚に近く極めて気持ちが良い。

筆記面とチップ(芯)、ペンの重量&バランスの最適化を行い、お気に入りのコンビーネーションを追求するのも電子ペーパーの楽しみのひとつだ

 いずれにせよ、2〜3種類の芯先の素材選びと、液晶保護フィルムの有無・選択で10年前と比べてデジタルペーパーの筆記感覚は大幅にユーザーのお好みに改善される幸せな時代となった。

 ただ筆者にとってデジタルペンの充電だけは、いまだに馴染めない機能の最右翼なのだ。きっとプラス面だけではないワコムのEMR技術だが、一刻も早く地球上からすべての充電式デジタルペンを駆逐して、地球征服を目指して欲しいものだヽ(^o^)丿

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:ラミー「LAMY AL-star black EMR」(L471)
・購入:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
・価格:6600円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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