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遠藤諭のプログラミング+日記 第141回

ボクらの秋葉原をさかのぼっていくと秋葉三尺坊という人物にたどりつく

2022年05月23日 14時00分更新

文● 遠藤諭(角川アスキー総合研究所)

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国道17号と秋葉神社が、私をアキハバラに連れてきた

 その標識を見て「なんだ家のあたりから歩いてくればここにたどり着くのか!」と思った。秋葉原のいまやアニメ関連店のほうが多い(?)中央通りと、肉の万世のある外堀通りとの交差点に国道17号の標識が立っている。私の生まれた新潟県長岡市というところには、いわゆる一級国道として8号、17号が走っていたのを思い出したのだ。

 国道17号は、上越線とほぼ並走していて三国街道から中山道へ入り目白通りから本郷を経由して秋葉原に出る。目白のオヤジこと田中角栄が、家を出て3回ハンドルを切れば新潟の実家まで帰れるという伝説があったのはこの通りである。

 この《国道17号》ともう1つ、秋葉原について私の心の中でひっかかっていたことがあった。1985年に月刊アスキーの編集部に配属されて、仕事で頻繁に出かけることになった《秋葉原》だが、小学生の頃、遠足で《秋葉神社》というところに出かけたのを覚えていたからだ。

 長岡市内から、栃尾鉄道(とってつ)というローカルな私電に乗って出かける、いまではジャンボ油揚げで知られるようになった栃尾に秋葉神社はあった(栃尾鉄道は長岡の人は花見のために悠久山へ行くのによく利用していたかわいい電車)。その栃尾の秋葉神社と同じ、秋葉原の「アキバ」という言葉が、私の頭の中でのどにひっかかった魚の小骨のような状態になっていた。

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