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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第47回

コンパクトPCに最適!

【鉄板&旬パーツ】2万円切りのMini-ITXマザーBIOSTAR「B660GTN」を試す

2022年04月09日 13時00分更新

文● 藤田 忠 写真●藤田 忠 編集●北村/ASCII

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必要十分なインターフェースを装備

 Mini-ITXなので拡張スロットはPCI Express×16が1基のみになるが、次世代規格のPCIe5.0をサポートしている。また、スロットの周囲はメタルシールドで補強されており、重量級ビデオカードを不安なく搭載できる。

PCI Express×16スロットは、PCIe5.0をサポートしており、メタルシールドで覆われている

 続いてはリアインターフェースや、マザーボード上の各種インターフェースをチェックしていこう。リアインターフェースのUSBポートは、Type-Cポートこそないが、USB3.2 Gen2 Type-A 4基、USB2.0 Type-A 2基の計6基と十分な数を備えている。

 ネットワークは有線の2.5ギガビットLANのみになるが、Wi-Fiを増設できるM.2 E Keyソケットを装備する。リアインターフェース部にアンテナ端子用の穴が開いており、Wi-Fiアンテナケーブルも付属している。また、出力インターフェースはHDMIと、DisplayPortを装備しているので、iGPUでのデュアルモニター構築もできる。

USB Type-Cを備えないのは残念だが、10GbpsのUSB3.2 Gen2を4ポート装備するので、困ることはないだろう

PCケースフロント用の20ピンヘッダーを装備。5GbpsのUSB3.2 Gen1に対応する

IOパネルを外すと、M.2 E Keyソケットにアクセス可能になる。写真はリアインターフェースカバーも外している

アンテナ端子はリアインターフェースカバーに取り付けできる

Wi-Fiの基板を固定するカバーやアンテナケーブルが付属する

イラストが豊富なマニュアルが付属しているので、Wi-Fiの増設はスムーズに行なえるだろう

CPUソケット右上には、PWMファンコネクターを2基装備。LED制御のピンも備わっている

あれ!? ビデオカードが挿さらない

 B660GTNをじっくりと眺めたあとは、CPUを搭載して実動チェックへ進むのだが、オープンフレームのPCケースに組み込んでいくと、ちょっと厄介な点が発覚した。それがバックパネル装備のビデオカードと、リアインターフェースカバーの干渉になる。

 デザイン性を重視したリアインターフェースカバーと、ビデオカードのバックパネル装備が進むことでチラホラと発生例を目にするようになった問題で、Mini-IXTだけでなく、最上段の拡張スロットを利用するMicro ATX規格のマザーボードでも、発生することが希にある。

一般的なPCIe拡張ボードは問題ないが、基板裏面に出っ張るバックパネルのスペースは確保されていない

バックパネルを装備するビデオカード、リアインターフェースカバーとの干渉は避けられないだろう

 エントリーGPUを採用したビデオカードも、デザイン性重視でバックパネルを装備するようになっているだけに、バックパネルを想定してデザインするか、IOパネル一体型リアインターフェースカバーの採用を止めてほしかったところだ。筆者的には、ユーザー側で対応するのは古き懐かしき時代のPC自作っぽくて楽しいが、PC自作初挑戦の人には厳しいかも。

 実際、B660GTNでどうすれば良いかと言うと、そこは簡単でリアインターフェースカバーを外せば良い。もちろん、IOパネルはリアインターフェースカバーに固定されているので、IOパネルを固定する方法を考える必要はあるが、そこまで手間ではない。保証を受けられなくなる可能性もあるが、IOパネルとリアインターフェースカバーを分解して、バックパネルを装備するビデオカードの取付方法を紹介しよう。

IOパネル部と基板裏面の計4ヵ所のネジ外すことで、IOパネルが取り外せる。ネジはNo.00の精密ドライバーが必要になる

基板裏面の2ヵ所のネジを取り外す

IOパネル。そのままPCケースに取り付けることになる

リアインターフェースカバーは、IOパネルの固定ネジと同じ位置のネジを外せば良い。5.5mmのソケットレンチが必要だが、緩く締まっているだけなのでラジオペンチでも回せる

リアインターフェースカバーは、ちゃんと保管しておこう

 従来のIOパネルのように、PCケースに単体で固定することはできないが、マザーボードで押さえてしまえば問題なく固定できる。IOパネルをPCケースの枠にあてながら、マザーボードを取り付けよう。

 USBポートや、出力インターフェースなどの位置を微調整しながらマザーボードを固定すれば、IOパネルの取り付けは完了する。なお、Wi-Fiを増設している場合は、アンテナ端子でIOパネルを支えられるので、多少取り付けはラクかもしれない。

IOパネルをPCケースにはめ込み、マザーボードで押さえる形だ

IOパネルはキレイに収まり、とくにガタつきもない

これでバックプレートを装備したビデオカードを挿せるようになる

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