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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第113回

アメリカのヘッドホンイベント「CanJam」がニューヨークでリアル開催

2022年03月07日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 アメリカを中心としたポータブル・オーディオのフォーラムHead-Fiの全国オフ会が「CanJam」だ。2月末にはニューヨークでリアル開催された。そこで披露された製品の中から国内ではまだ知られていない製品を難点か取り上げて紹介する。(ちなみに英語では口語でヘッドホンのことを"can"という)

「HIFIMAN EF400」(599ドル)

 「HIFIMAN EF400」は、日本でもおなじみのHIFIMANが開発したDAC内蔵型のヘッドホンアンプ。フルバランス構成で本格的なトロイダルトランスや大容量コンデンサーを採用し、4.4W/CHの大出力ながらデスクトップに置きやすいデザインを特徴としている。その秘密はHIFIMAN独自のコンパクトで低消費電力のヒマラヤDACにある。HeadFiフォーラムの参加者コメントでは、EF400は着色感の少ない有機的なサウンドで、同社「Susvara」などを軽々と駆動していたなどと書かれている。

「Abyss Diana TC」(4495ドル)

 「Abyss Diana TC」は、国内でも販売されている超弩級平面磁界型ヘッドホン「Abyss 1266」の多少手軽なモデル「Abyss Diana」の新モデル。新たに採用されたアルカンターラを採用したソフトなレザーイヤパッドと改良されたTC型ドライバーが特徴で、快適性とともに音質も向上されているようだ。Head-Fiフォーラムの参加者コメントでは、とてもパンチのある音で兄弟機の同じTC型ドライバーを搭載する「Abyss 1266 TC」に比較するとより暖かくスピード感のあるサウンドを特徴としているということだ。

「CEntrance Ampersand」(749ドル)

 かつてはUSB内蔵ポータブルアンプ「DACPort」で国内でも人気だったCEntranceは最近ではポータブル業界から距離を置いていた。そのCEntranceが再びポータブルオーディオへの情熱を見せていてくれるのもCanJamでの収穫だ。「CEntrance Ampersand」はバランス対応でポータブルながら3W/CHという大出力を特徴としている。ポータブルというよりもトランスポータブルと書いたほうがよいかもしれない。HeadFiフォーラムの参加者コメントでは、従来のポータブル機器では鳴らすのに苦労するHEDDphoneのような高性能ヘッドホンをも鳴らしているようだ。

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