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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第113回

アメリカのヘッドホンイベント「CanJam」がニューヨークでリアル開催

2022年03月07日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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「grellaudio TWS-1」(199ドル)

 grellaudioは元ゼンハイザーのエンジニアであるアクセル・グレル氏が立ち上げた会社で、「grellaudio TWS-1」はその初の製品の完全ワイヤレスイヤホンだ。TWS-1はANC搭載の低価格の完全ワイヤレスだが、音響解析で不快感を減らすという新技術「grell Noise Annoyance Reduction(NAR)テクノロジー」を搭載し、高音質を売り物にしている。HeadFiフォーラムの参加者コメントでは、その人の持ち物のソニーWF-1000XM4よりも音は良かったと書きこまれている。アクセル・グレル氏はヘッドフォン祭で何度か来日もしているゼンハイザーのキーパーソンだった人物で、最近ではDan Clark Audioのヘッドホン開発にも協力したりHeadFi方面にも積極的に参加してきている。今後の動きに要注目だ。

「Auribus Acoustics Everest」(参考価格685ドル)

 これはCanJamに参考出品としてプロトタイプが展示されたヘッドホンだ。「Auribus Acoustics」はサンフランシスコの二人のみのスタートアップ企業のようだ。詳細は不明だがHead-Fiフォーラムの参加者コメントでは、解像力に優れワイドレンジでかつ自然な音作りということで価格的には1000ドルを超えてもおかしくないほど高いレベルだということだ。これも今後に注目したい製品だ。

 この他にもCanJamではなかなか興味深い製品が多数展示されていた。国内でもヘッドフォン祭が2年ぶりに4月末に開催される予定である(状況によっては変更の可能性あり)。こちらも久々の開催を楽しみにしたい。

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