Alt+テンキー、Alt+Xで変換する
Windowsには、文字コード(Unicode符号位置の10進数表現)から文字を入力する機能がある。1つは、以前からあるAltキーとテンキーを使うもの。Altキーを押したまま、テンキーで文字コードに対応した数字を入力してAltキーを離すと該当の文字コードが入力される(フルキー最上段の数字キーは無効)。これはテキスト入力が可能な多くの場面で有効だ。たとえば、ブラウザのURL欄やウェブサイトの検索欄などでも利用できる。
ただし、そのためには、文字コードを知らねばならない。Microsoftの以下のページに一覧表がある(「ASCII または Unicode ラテン語ベースの記号と文字を挿入する」)。
また、Windows 11のRichText Contrlを使う文字入力欄では、16進数の文字コードを普通にキーボードで入力したあと「Alt+X」を押すことで文字コードを変換する機能がある。Windows 11の標準アプリであるメモ帳やワードパッドで利用可能だ。こちらは16進数入力なので、「文字コード表」でコードを調べることもできる。Windows 10のメモ帳では対応していないが、ワードパッドは対応している。なお、文章の途中で変換するときには、文字コードの前にスペースが必要な点に注意されたい。
「Alt+テンキー」を使う方法や「Alt+X」でコードを変換する方法は、コードを覚えてしまえば、比較的高い効率での文字入力が可能だ。IMEも不要で日本語以外の言語版のWindowsでも利用できる方法だ。
ごく少数の特殊文字を高い頻度で利用するといった場合には、コードを覚える、あるいは付箋に書いておけばいいだろう。ただし、注意が必要なのは入力先のフォントや言語設定である。たとえば、シフトJIS入力の日本語モードになっているとき、10進数で128~255の間の文字コードは漢字の一部や半角カナになる。あるいはPowerShellのようにAltキーを特別扱いしているプログラムでは利用できないことがある。
WordなどOffice系のアプリでは「Ctrlキー+アクセント文字」がデッドキーとなり、後続するアルファベット文字をアクセント記号付きにできるといった機能がある。もっとも、アプリケーション固有のキー操作なので、他の場所では利用できない。これについては各自で利用しているアプリケーションのヘルプやマニュアルを参照してほしい。
Windowsでは基本的にはUnicodeの文字のほとんどが利用でき、文字コード表などの簡易だが面倒な入力方法から、言語の「キーボード」追加によるネイティブ向け入力まで幅広く対応するので、使い方にあった入力方法を選択すればいいだろう。ただし、実際に入力が可能かどうか、表示できるのかどうかはフォントや言語対応など、入力される側のソフトウェアの問題である点には注意が必要だ。
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