パソコンの追加拡張ディスプレーとしても利用可能
最後の最後になったが、今までこのコラムでご紹介してきた3台のスマホ・パソコン化計画のデバイスにはなかった機能をご紹介したい。昨今の大画面Androidタブレットは本体にType-CもしくはHDMIポートを持ち、パソコンやゲーム機の映像出力を受け入れられる製品も多い。
Ficihp K1もWindowsやmacOSのパソコンと接続することで、パソコンの追加拡張ディスプレーとして動作する。筆者はWindows 11を導入したThinkPad X1 NanoとFicihp K1を付属のType-Cケーブルで接続しマルチディスプレーモードをやってみたところ表示画面複製モードも拡張モードも問題なく動作した。
Ficihp K1は内蔵ディスプレーの角度から遠方に置くことは難しく、ディスプレー角を自由に変更できるThinkPadを奥に置き、手前にFicihp K1を配置して操作してみた。その配置では自然と手前のFicihp K1のキーボードをメインに使うことになるだろう。
残念ながらFicihp K1側の対応表明のないWindows 11のせいか、Ficihp K1のタッチディスプレーをWindows 11の外付けタッチデバイスとして使うことにはまだ成功していない。今回を含め過去4台のスマホ・パソコン化計画デバイスをご紹介したが、いずれも昨今のモバイルPCより重い製品なのが残念だ。5台目のデバイスは700g以下を期待したい。
今回の衝動買い
・アイテム:Ficihp「MULTIFUNCTIONAL TOUCH KEYBOARD」
・購入:Kickstarter
・価格:1740香港ドル(約2万5700円:原稿執筆時)
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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