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予実管理表やシフト表がもっと簡単に!

krewSheetの新機能「Xrossモード」のすごさをkintoneのプロに聞いた

2022年02月21日 10時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII 

提供: グレープシティ

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 グレープシティのkintoneプラグイン「krewSheet」の新機能である「Xrossモード」では、複数レコードをクロス集計表示する「ピボットビュー」や、レコードを行列変換表示できる「行列変換ビュー」を実現する。柔軟な見た目を実現するExcelの強みをkintoneに取り入れたわけだが、メリットがイマイチ伝わりにくいのも事実。そこでkintoneやExcelを駆使するユーザー2人に、ピボットビューと行列変換ビューのすごさや期待値を語ってもらうことにした。

Excel感覚でkintoneを使えるkrewSheetにXrossモード登場

 グレープシティのkrewSheetは、kintoneに登録されたレコードをExcelのように編集できるという便利なプラグインだ。グレープシティのkintoneプラグインである「krewシリーズ」の中の1製品で、すでに多くのユーザーで導入されている。

 Webデータベースであるkintoneでは、レコードをリスト形式で一覧表示したり、登録されたデータを元にグラフを作ることができる。しかし、一括編集の機能がないため、編集する際は該当するレコードの編集ボタンを押して、1つずつ変更していかなければならない。

 しかし、krewSheetを導入すれば、ユーザーインターフェイスがほぼExcelと同等になり、レコードをインラインで直接編集することができる。コピー&ペースト、検索&置換、レコードの一括編集も可能で、表示に関しても行列を固定したり、ソート・フィルタをかけることが可能だ。さらにセル内のデータに条件付き書式や数式を適用することができる。

kintoneをExcelのようなユーザーインターフェイスで扱えるkrewSheet

 さて、krewSheetでは、これらExcelライクな一覧を実現する「Sheetモード」に加え、昨年11月にピボットビューと行列変換が可能な「Xrossモード」が発表された。両者はkintone上で切り替えて利用でき、krewSheetのユーザーは追加料金不要でXrossモードを活用できる。このXrossモードが本稿の主役だ。

 Xrossモードの3大機能は、「ピボットテーブルと入力」「カスタム小計」「ないレコードの表示」だ。まずピボットテーブルと入力に関しては損益予算管理を例に説明していこう。

 企業の損益予算管理は原価だけでも、さまざまな種類がある。大分類だと売上原価と販売管理費に分けられるが、中・小の分類だと、外注費、交際接待費、交通費、消耗品、通信費、給与、役員報酬など科目をいくつも階層状に分類しなければならない。しかし、kintoneではこれらを1レコードずつ管理するので、編集が大変だ。

 しかし、Xrossモードを使えばこれらをピボットテーブルで表示できる。具体的にはXrossモードの編集画面で、横軸方向の列ラベルに年月日、縦軸方向の行ラベルに科目を割り当てることで、年間の予算を一望することが可能になるわけだ。また、直接インラインでまとめて編集でき、しかもリアルタイムに更新できる。さらに、任意の行列位置に小計を差し込めるというメリットもある。たとえば、「広告宣伝費」という中分類をクリックすると、さらにどこのメディアへの出稿か、どのイベントの出展かなどの小分類を見ることができるわけだ。

ピボットテーブルと入力

 2つめのカスタム小計は、kintoneに登録されている数字を元に独自の集計を表示してくれる機能だ。先ほどの損益予算で売上総利益を見たい場合は、kintoneの科目を元に売上高と売上原価を集計するように設定すれば、kintone自体には登録されていない売上総利益の項目に表示してくれる。その月の利益が一目でわかるわけだ。

カスタム小計

 3つめのないレコードの表示は文字通りデータのないレコードを用意できる機能。kintoneはデータがないレコードは表示できないが、Xrossモードを使えば、登録されていない入力枠をあらかじめ用意しておける。通常はExcelシートに入力するような予算管理やシフト表の作成に役立つという。

ないレコードの表示

 これらXrossモードの「すごさ」は、実務に携わっている人でなければ、なかなか伝わりにくい。筆者もkintoneやkrewについてはある程度理解しているが、Excelのピボットテーブルやシフト表にはとんと縁がない。そのため、今回は実務でkintoneを使ったり、提案しているプロフェッショナルの方々に話を聞いてみた。

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