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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第650回

Alder Lake-HはIntel Arcと連動させてエンコードを高速化できる インテル CPUロードマップ

2022年01月17日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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Hシリーズはエンコードなどが従来製品より高速化
GPU性能はTiger Lakeと同じだがメモリー帯域は大幅に向上

 ついでにもう2つほど。基調講演の中でHシリーズはワークステーション向けにも最適としたうえで“Designed for Creators”なるスライドが掲載されていた。

AutoDeskやMaxonといったベンダーも出てくると、さすがにProfessional Driverを期待したくなる

 「この“Designed for Creators”の意味だが、ワークステーション向けなどでのプロユースに耐える、Application Certified Display Driverが提供されるという意味か? それとも単にCPU性能が高くなり、エンコードなどが従来製品より高速になったの意味か?」と確認したところ、残念ながら後者の意味とのことだった。

 また、「第12世代のGPUは最高でも96EUで、これは第11世代のTiger LakeベースのGPUと同じ構成になっているが、するとGPU性能そのものは同じと考えてよいのか?」と確認したところ、その通りとのこと。

 ただしDDR5/LPDDR5の採用でメモリー帯域が大幅に向上したこと、それとCPU性能そのものが上がったことにより、ゲームの処理性能そのものは向上しているという説明であった。

 2月頭にはこのAlder Lake-Hを搭載した製品が市場投入されるわけであるが、そこから少し遅れて今度はAMDのRembrandtことRyzen 6000 Mobileも市場投入されるわけで、改めてここで2つのアーキテクチャーがぶつかることになる。

 両社ともに(当たり前だが)現在は自社の最新製品を競合の1世代前の製品と比較してのベンチマーク結果しか出せていないので、このあたりの比較が楽しみである。

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