あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第181回
アウディ「e-tron 50 quattro advanced」は静かで大きくて速いという全部入りEV
2021年12月25日 15時00分更新
オプションは任意だが
付けておいたほうが便利なものも
ちなみに試乗車には、ほかにもアシスタンスパッケージ(アダプティブドライブアシスト&エマージェンシーアシスト+アダプティブウィンドウワイパー+アウディプレセンスベーシック&リアサイドエアバッグ+フロントクロストラフィックアシスト+マトリクスLEDライト&ダイナミックインディケーター、20万円)と、サイレンスパッケージ(プライバシーガラス+アコースティックガラス+Bang&Olufsen 3Dサウンドシステム 16スピーカー+パワークロージングドア、33万円)がついており、車両とオプションを含めたお値段は1258万円! 「ぶつけたら月々10万円の126回払いね」と、マネージャー氏から支払い期間延長が言い渡され、ゆみちぃ部長は寒さも手伝って、震えが止まらなくなってしまったばかりか、顔色まで悪くなってしまいました。
フロントボンネットを開けると、大きな樹脂製ボックスが。フタを開けると充電ケーブルが出てきました。これとコンセントをつなげてクルマを充電します。ちなみに運転席側が通常充電用、助手席側が急速充電用になります。
安全運転支援系装備が満載で
運転のしやすさと安心感は別次元
おそるおそるクルマを走らせるゆみちぃ部長。「本当に大きいですね。あと発進する時にいつもよりアクセルを踏まないと進まないみたいです」というのがファーストインプレッション。アクセルをある程度踏まないと発進しないのは、このクルマが標準でオートブレーキホールドが効いているから。ですから完全停止状態でブレーキペダルを離しても停止状態を維持するのです。
「わずかにモーター音が聞こえますが、本当に静かですね。外の音もあまり聞こえないんですよ。それに踏むとすごく加速しますね。でも、以前乗ったほかの電気自動車に比べると、穏やかな感じがします」と分析。ちなみに車重は2.4トン以上で、それを2基のモーター(合計出力310馬力以上)によって、四輪駆動で走行します。コーナーリングも足腰がしっかりしたもので、コーナリング時のロールも最小限に抑えられています。「それに視界が広くて高いこともあって、運転していて気持ちがイイですし、何より疲れづらい気がします」と絶賛です。「それにアウディに乗っている、というドヤ感もありますね。大きさも手伝って、自分が偉くなったみたい(笑)」とドヤドヤしながら街を駆け抜けました。
「ホントにイイですね。で、このクルマ、何キロ走れるんですか?」と部長。スペック上では316km走行できるようですが、実際はそこまでは……でしょう。もっとも走り方によって、EV車の走行距離は大きく変わります。おそらくガソリン車よりも。ですから、あくまで参考程度に。
乗り終えたゆみちぃ部長は「同じドイツのクルマでも、MINI(BMW)とアウディでは乗り心地が全然違うんですね」と、自動車評論家のような事を言い出して驚く同行者一同。「MINI(BMW)は、地面に足がしっかりついた、重厚な乗り味。アウディはそれよりかは柔らかですね。でもシッカリ感はどちらも同じなんですよね」と、9ヵ月前までペーパードライバーだった娘さんとは思えない成長ぶりです。将来、アイドル自動車評論家として他媒体からオファーが来てしまうかも!?
こうしてアウディが気に入ったゆみちぃ部長。「私でも買える値段で、そして運転しやすいアウディのSUVに乗ってみたいですね」ということで、次回はアウディ Q2あたりを試乗してもらおうかな、と考えています。

この連載の記事
-
第505回
自動車
「GT-R」と「Z」、選ぶならどっち? 40周年のNISMOが手掛けるロードカーにあらた唯が触れる -
第504回
自動車
最新世代のポルシェ「911」とEVの「タイカン」を乗り比べたらタイカンが圧倒的に恐怖だった -
第503回
自動車
今スポーツセダンを求めるならアルファ・ロメオ「ジュリア・クアドリフォリオ」を強くオススメする理由 -
第502回
自動車
車購入初めての20代女性に「アルト ラパンLC」がピッタリな5つのポイントと2つの微妙 -
第501回
自動車
初めてのMTでも安心! 小さなぜいたく「N-ONE RS」のMT車をオススメする3つの理由 -
第500回
自動車
612馬力の超弩級SUV「Mercedes-AMG GLE63 S 4MATIC+」はクルマのジキルとハイドだ! -
第499回
自動車
BMWが誇る最上位SUV「XMレーベル」は手に余る性能のスーパーSUVだった -
第498回
自動車
ルノースポール最後の「メガーヌR.S.ウルティム」の魅力をシビック TYPE-Rと徹底比較 -
第497回
自動車
Hondaの「N-BOX JOY」はコダワリの詰まった内装と使い勝手が良くてドライブが楽しくなる -
第496回
自動車
Hondaの「N-BOX JOY」はアクティブにアウトドアを楽しむための人のための軽自動車 -
第495回
自動車
電気があれば何でもできる! 電動ポルシェ「パナメーラ」と「タイカン」の個性の違いを解説 - この連載の一覧へ