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「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」発表! グーグル独自CPUに、ソフトウェアが超強力なカメラ 第18回

カメラ機能を重視するなら「Pixel 6 Pro」は有力な選択肢【写真家 鹿野貴司レビュー】

2021年12月19日 12時00分更新

文● 鹿野貴司 写真●鹿野貴司 編集●飯島恵里子/ASCII

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撮影画面で「モーション」→「アクション パン」を選択。動く被写体を追いかけるようにレンズを振って撮影すると、このように流し撮りが撮影できる

想像以上の進化「コンピュテーショナルフォトグラフィー」

 前置きが長くなったが、今回Pixel 6 Proを1ヵ月ほど使ってみて実感したのは、その「コンピュテーショナルフォトグラフィー」のまさに想像以上の進化だ。スマホの黎明期、カメラ機能が一般的なカメラに勝てなかったのは“ボケ”だった。

 やがてそれをカバーするアプリが登場し、その後「コンピュテーショナルフォトグラフィー」の賜物であるポートレートモードが実装されるようになった。そしてこのPixel 6/6 Proでは、スローシャッターというさらに高度な技を駆使できるようになった。

オリジナルの画像もあわせて保存される

 スローシャッターとは文字通り、シャッター速度を遅く(つまりシャッターが開いている時間を長く)すること。これによりブレを視覚効果として活かすことができる。Pixel 6/6 Proでは実際にシャッター速度を遅くするわけではなく、画像処理で擬似的にその効果をつくる。細部をよく見るとしくじっている部分もあったりするのだが、誰でも簡単に使える機能としては実に巧妙。

 その結果は作例をご覧いただきたい。こういう写真をふつうのカメラで撮るには、それなりの道具や技術と手間が必要になってくるのだが、そんなものが一切いらないのである。そのうちフォトグラファーなんて職業もいらなくなってきたらどうしよう……。

「アクション パン」はブランコのようにややイレギュラーな動きでもOK。とくに被写体を指定する必要もない

「モーション」→「長時間露光」を選ぶと、水の流れといった動く被写体を流すことができる。光学式手ブレ補正が効くので、三脚などを使わず手持ちで撮影できる。右がオリジナル画像だ

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