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写真家 鹿野貴司「Pixel 6 Pro」テストレポート 第2回

グーグル「Pixel 6 Pro」高画質を引き出す6.5倍+αのズーム【写真家 鹿野貴司レビュー】

2022年02月26日 12時00分更新

文● 鹿野貴司 写真●鹿野貴司 編集●飯島恵里子/ASCII

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街角のスナップでは、印象的な部分を望遠で切り取るのも手法のひとつ。離れた場所から望遠カメラで建物のモダンな構造をフレーミング。下の1/10くらいに行き交う人々を入れることでスケール感も表現した

 Pixel 6 Proで撮影をしていると、「スマホのカメラ機能って本当に進歩したよなぁ……」と思う。その理由には前回「グーグル「Pixel 6 Pro」消しゴムマジックは技術でユーザーの行動を先回り」で取り上げた「消しゴムマジック」のような機能もあるが、僕が一番に感じるのはズームレンズだ。

 フルサイズ換算で16~104mmと、超広角から望遠までの6.5倍ズームを内蔵。一眼レフやミラーレスの交換レンズでは24~105mmという焦点距離のものがあるが、サイズと重さは比較的コンパクトなソニー製(Eマウント)で83.4×113.3mm・663g。キヤノン製(RFマウント)で83.5×107.3mm・700g。そこの数字を比較するのはナンセンスかもしれないが、写る範囲という本質的な部分だけをみれば、これプラス広角ズームがスマホにすっぽり収まっている計算なのだ。

 同業者である職業フォトグラファーどうしでの会話では、ときどきスマホのカメラ機能が話題になる。だいたい「仕事でこっそりスマホを使ったことがあるか」という話になるのだが、約7割が使ったことがあるという(鹿野調べ)。

 シチュエーションでいうと、商品撮影のはずなのに急に室内撮影を頼まれたり、極端に小さなものを撮らなければいけなくなった場合だ(これは鹿野の実体験)。手持ちの交換レンズではとても撮れないが、最近のスマホは超広角レンズを搭載していることが多いし、レンズ口径やセンサーサイズが小さいぶんグッと寄れる。というわけでポーズとして仕事用カメラで撮りつつ、メモ代わりのフリをしてスマホで本チャンの写真を撮る。

 なんだか手抜きっぽく聞こえるかもしれないが、きれいに撮るための知識や技があるから可能な話。そばにいるクライアントさんや編集者さんにあらぬ心配を与えず、円滑に仕事を終わらせるのも現場の川下にいる我々カメラマンの仕事である。それにスマホは大きく貢献してくれているのは紛れもない事実だ。

 余談だがこれはスチールの話で、ムービーになると「こっそり7割」どころか、堂々と9割のカメラマンが何かしらの場面で使っていると思う。ムービーでは画質以上に「いかに円滑に撮影できるか」が重視されるため、スマホはすでにポピュラーな撮影機材。周辺機器も充実している。

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