「初めてのスマートウォッチ」としても親しまれるW510
W510はシチズン独自のIoTプラットフォームである「Riiiver(リィイバー)」に最適化したスマートウォッチだ。タッチ液晶というインターフェースをあえて選ばずに、ケース右側に配置するふたつのボタンによる操作だけでスマホと連携しながら様々なIoTサービスにつながる革新的な機能が話題を呼んでいる。
文字盤に配置する、長さや色の組み合わせが一風変わったアナログ針がIoTサービスの実行結果を知らせるインターフェースとして機能する。宇山氏に聞くと、ブラックを基調としてアクセントカラーにレッドとブルー、鮮やかなイエローを配色した「BZ7005-74E」が、数あるW510のバリエーションモデルの中でも一番人気なのだという。
ヘッドのデザイン、バンドのスタイルや素材も豊富に揃うW510シリーズがシチズンスマートウォッチの層に厚みをもたらしている。デザインの魅力もさることながら、価格が4万9500円と親しみやすいことから、宇山氏は世代を超えた幅広いファン層に「初めてのスマートウォッチ」として選ばれることも多いモデルなのだと説いている。
シチズン独自のIoTプラットフォーム、Riiiverの特徴はユーザーが様々な「iiidea(アィイデア)」と呼ばれるアプリのような機能をスマートウォッチに追加しながら、使い勝手を自由にカスタマイズできるところにもある。シチズンのスマートウォッチはすべてのモデルがRiiiverに対応する。宇山氏に日常生活の中で役立つiiideaの活用術を聞いてみた。
「最近のスマホは、顔認証で画面ロックを解除するタイプの製品も増えています。外出時にマスクを着けて行動しなければならない中、マスクを着用したままスマホの画面ロックを解除せずに、スマートウォッチのボタン操作などにより音楽再生をコントロールできるiiideaがおすすめです。」(宇山氏)
W510では時計に内蔵する加速度センサーが取得したデータを元に、歩数や消費カロリー等の活動量データを集めて専用アプリにグラフ化した履歴を見ることもできる。一定の歩数に到達した場合に、自宅の照明器具やエアコンを起動させるiiideaもある。シチズンのスマートウォッチはiiideaを上手に使いこなせば、フィットネスやスマートホームにも広がる多彩な使い方ができる。