ソニーグループは12月7日、「Sony Technology Day」を開催。テクノロジーは人材と同じぐらい重要であるという考えを持つ同社が、将来に向けて取り組んでいるプロダクトや研究成果を披露する場となった。
大きく掲げられたテーマは3つ。(1)フィジカルとバーチャルの融合、(2)リアリティの追究、(3)人・社会・地域への貢献だ。このテーマに沿って8つの新技術が開発者/研究者自身から紹介され、技術が切り拓く未来像について、インスピレーションを得られる内容になっていた。
(1)については、新たな市場ができ、需要が高まっているバーチャルプロダクションに加え、ソニーのグループ会社であるイギリス・ホークアイのトラッキング技術を応用したスポーツ競技のバーチャルリクリエーション技術を紹介した。
●バーチャルプロダクション

バーチャルプロダクションのイメージ。額縁のないCrystal LEDのディスプレーで背景を作り、それを高性能なシネマカメラVeniceで収録する。背景の映像と周囲、撮影するカメラの特性なども考慮して、色合わせする必要があり、映像制作に関する機材を手掛け、そしてクリエイターを抱え制作も手掛けるグループの強みが生かせるとする。
●スポーツ競技のバーチャルリクリエーション技術
(2)については、片眼4K/両眼8Kの解像度を持つ有機ELマイクロディスプレーを活用したHMD、レイトレーシングの技術を応用し、限られた演算リソースで高精度な映像が得られる超解像技術、プレイステーション 5に「Tempest3D」「ハプティックフィードバック」「アダプティブトリガー」として導入した3D音響/触感表現が紹介された。
●有機ELマイクロディスプレー
●レイトレーシングを活用した超解像技術
●PS5の3D音響/触感表現
