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ソニーが世界に感動をもたらすための8つの技術を紹介、Sony Technology Day

2021年12月08日 21時00分更新

文● ASCII

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 (3)については、自動運転など次世代のモビリティーデバイスで求められる車載LiDARの精度向上に貢献し、微弱な光から周囲の物体の距離を把握できる「積層型SPAD距離センサー」、特性が分からない物体をロボットが丁寧に持ち上げたり、受け渡せるようにするマニピュレーター技術、地球上のあらゆる場所をセンシングし、環境問題や災害予知に役立てる「地球みまもりプラットフォーム」がそれぞれ紹介された。

●積層型SPAD距離センサー

自動車を中心とした周囲の状況を把握するために必要な技術。

近距離と遠距離の両方を正確に把握する必要がある。15㎝間隔で200m先の情報まで取得する。光源とセンサーの感度の両方が重要となる。

SPADセンサーの構造図。検出した光の情報をデジタルカメラの撮像素子などでも用いているCu-Cu(カッパー/カッパー)接続でロジックチップに伝送する。積層型とすることで、車載LiDARの小型化・低コスト化ができる。

CMOSセンサーでは光子とノイズが混じり精度が出しにくい。SPADセンサーの場合は捉えた信号を増幅するためノイズの影響を受けにくい。

従来はロジックチップが横側についていたため、スペースを取り、光をとらえる面に制約があった。

レーザーを当て遅延時間で距離を測るが、反射光は離れるほど弱くなるため高精度なセンサーが必要となる。

渋谷の街をとらえた映像。歩いている人ひとりひとりまで認識できる。

これまでの取り組み。裏面商社などCMOSイメージセンサー開発のノウハウが応用されている。

●ロボットのマニピュレーター技術

初めて持つ花もつぶさずに持てる。

柔らかいコップとビンを持ち、丁寧に注ぐデモも。

●地球みまもりプラットフォーム

地球全体を見て(センシングして)守るという壮大なプロジェクト。

IoTやAIの技術が基盤となっている。

低消費電力なセンシング技術、低軌道衛星を使った広範囲、AIを活用した予測技術などからなる。

土壌水分センサー。商品化前だが、実証実験を行っている。農業系大学でトマト、ブドウ園などに設置。

IoT向けの低消費電力無線規格であるELTRESを活用、数百kmの高度の衛星と通信し、広範囲をカバーする。

洪水に備え川の水位をモニター。

今後は家畜の行動解析や海、山、川などのサステナビリティにつながる貢献をしていきたいとする。

 いずれも「感動を生む、テクノロジー」をテーマにして生み出されたものだ。ソニーは「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」であり、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」ことが存在意義であるとし、ソニーグループの副社長 兼 CTOの勝本徹氏は「グループ全体が『人とテクノロジーでつながること』をリードし、進化した当社の製品、コンテンツ、サービスを通じて世界に様々な感動を提供したい」とした。

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