今や車中泊や軽キャンパーといった言葉は珍しいものではなく、多くの方が自由な旅を楽しまれています。さらに昨今ではワーケーションという言葉のもと、自動車をオフィスとしても利用される方もいらっしゃるのだとか。そういえば、担当編集のスピーディー末岡も生放送を愛車の中からやっています。
アイドルユニット「純情のアフィリア」のメンバーにして、ASCII.jp自動車部の「ゆみちぃ部長」でもある寺坂ユミさんも「クルマでキャンプに行きたい!」「ソロキャンしたい」と夢見る少女。ですが「お仕事もあるし……。そもそも何ができるのか、何を揃えればいいのか、よくわからないんですよね」というお悩みが。そこで今回は、夢見る少女じゃいられないゆみちぃ部長に、軽キャンパー体験、軽ワーケーション体験をしてもらいました。
N-BOXならキャンプもワーケーションも実現可能
まず最初に、日本で一番売れている軽自動車であり、ゆみちぃ部長がペーパードライバー時代に試乗したN-BOXをお手軽に軽キャンパー仕様にできるのか実験してみることにしました。久々に見るN-BOXに「こんなに小さいクルマでしたっけ?」とゆみちぃ部長。当初は「私は軽自動車で十分です」と言っていたのに……。
とりあえず、スタッフがササっとバックドアにogawaの「カーサイドタープAL-2」(2万5000円前後)を取り付けてみたら、あっという間に素敵なスペースが完成! 「え? こんな事ができるんですか? しかも2万5000円で手に入るんですか?」と、いきなり予想もしていなかったスペースの出現に驚いた様子。そこに、クルマからテーブルやら椅子やら何やらを出したら「凄い。これをやりたかったんですよ」と、ゆみちぃ部長の夢はいきなり達成してしまったではありませんか。
さらに驚きは純正アクセサリーのテールゲートストラップ(1100円)をランタンハンガーにするというアイデア。もともとテールゲートストラップは、背が低い人でもテールゲートの開け閉めがカンタンにできるものなのですが、ちょっとしたアイデアでこんなお役立ちのグッズにもなります!
軽キャンプで気になるのは、車内で寝られるのか、ということ。実際に体験してもらいましょう。まず前席のヘッドレストを取り外し、シートを倒します。
これで寝っ転がるスペースはできました。ですが、このままではデコボコしていますし、シートベルトのバックルが体に当たって痛くなります。そこで前席に2個、クッションを置きます。
クッションを置き段差がなくなったところで、あとはエアーマットレスを敷くだけ。すると……。
「凄い! 寝られます! メッチャ快適じゃないですか!」とゆみちぃ部長は感嘆の声。ゆみちぃ部長は公称161cmですので、足を伸ばして寝ることができますが、身長185cmの部員Kは、足を曲げないとハンドルに当たってしまったり。ですが、ちょっと体を斜めにしたり、足を少し曲げるだけで快適に寝れそうです。
ゆみちぃ部長は「寝られるのもいいですが、足を伸ばして座れるのはイイですね! オットマンのある高級チェアみたい」と大喜び。どこか有閑マダムといった風情です。「ここで1日、まったり過ごしたい。この空間が軽自動車の車内とは思えないですね」と部長の顔から笑顔が絶えることはありませんでした。
「でも明るいままだと寝られないですよね。それにプライバシーも……」というゆみちぃ部長に、今度は室内を暗くしましょうと提案。といっても、窓にサンシェードを取り付けるだけ。写真のモデルは吸盤タイプで取り付けもカンタン。それに断熱加工もされています。「車内って空調を切ると夏は暑く冬は寒いですからね。これはうれしいです!」と喜々として取り付けていきます。その一方で「これ外した時に窓に吸盤の跡がついちゃうかも。ま、気になったら拭き取ればいいんですけど」と分析をするあたり、結構気に入っているようです。
そんなサンシェードを取り付けている時、部長はシフトレバーが今まで乗ってきたクルマと違うことに気づきました。「これ肉球です! カワイイ!」とプニプニ。「ゆみちぃ部長の方が可愛いですよ」という部員Kの言葉に「あははは。あー、はいはい」と華麗にスルーしながら、興味津々にプニプニ。こちらHonda純正アクセサリーのHonda Dogシリーズ「ペットセレクトノブ(肉球)」というもので、お値段は1万1000円。色は「くろ」のほか、「しろ」そして「しば」の3種類が用意されています。「よく見たら、ダッシュボードにも肉球!」と、またしてもプニプニ。こちらもHonda Dogシリーズのアイテム「ペットインテリアステッカー」と言いまして、2個セットで3850円となります。「このクルマ、キャンプ仕様な上に、わんこ仕様ですね!私もわんこを飼って、キャンプに行きたい!」と、いっそう妄想を捗らせるゆみちぃ部長。ちなみに犬と猫なら犬派だそうです。なお、これらのわんこアイテムは別記事にて紹介します。
キャンプ場に行くと、どうしても靴にドロや芝などが付きがち。そのまま車内に上がると、車内は大変です。そこでお役立ちアイテムが「オールシーズンマット」(フロント、リアともに8250円)。すでにフロアーカーペットマットを取り付けていても、その上から取り付け可能なアクセサリーです。「ということは、汚れても取り外して水洗いすればピカピカになるんですね。しかも前後別々に売っているのもうれしいです。ソロキャンプだと前席側だけでよかったりしますからね」と、最近流行りのエコで持続可能なSDGs目線で分析。「N-BOXってこんなことができるんですか! 全然想像できませんでした」という部長、N-BOXに対する見方が変わったようです。

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