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運営メンバー5人に聞いた学園祭でのトランシーバーアプリ活用

コロナ禍での学園祭 チームワークとBuddycomでやりきった聖光学院

2021年11月17日 11時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

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最大限に気を配ったコロナ対策 入退場システムやキャッシュレスまで自作

大谷:コロナ禍ということで、開催に際してはいろいろ気を配ったと思います。具体的にどのような対策をしたのでしょうか?

神林:まずはQRコードを用いた人数制限です。受付でQRコードによるチェックインをおねがいし、どこにどれくらいの人数がいるかを把握し、会場に人が入りすぎないように調整しました。

受付ではラベルプリンターでQRコードを発行し、チェックイン・チェックアウトを管理

石動谷:展示会場の入口と出口にはChromebookが用意されており、そこでQRコードをかざしてもらっています。これにより、本部側やお客さまが各教室の混雑状況がわかるようになっています。

李:僕はこのQRコードシステムのサーバー側と入退場での利用するクライアント側の実装を担当しました。最初はカメラで展示会場の混雑を測定できればいいなと思いましたが、予算がかかりすぎるので、Chromebookで入退場のQRコードをチェックする方法にしました。また、食品の予約システムも作りました。これはもともと並ぶのが大変という理由で生まれたのですが、結果的にコロナ対策としても有効に機能しています。

大谷:それはすごい。大人顔負けです。

李:中学校1年くらいからプログラミングは好きでやっていたのですが、自分のスキルを新型コロナウイルス対策にどう活かすか、実装したり、考えるのは、僕の中ではとても新しい体験でした。

三枝:僕はQRコードシステムのハードウェア管理やプリンタの手配、iPad側のアプリを作りました。iPadアプリからQRコードを出力できるようにしたり、物販や食品のキャッシュレス決済もできるようにしました。僕もそうでしたが、会場に来る子供たちはキャッシュレスの方が慣れているので、聖光祭も便利になったと思います。

学園内の売店ではキャッシュレス決済も実装

李:キャッシュ決済を利用すれば、現金の授受をしてないので、結果的にコロナ対策にもなりますしね。

神林:その他、手すりや校内の施設も随時消毒していますし、パーティションも設置しています。お客さまにはとにかく安心して楽しんでいもらえるよう、ほかのイベントを見てもひけをとらない感染対策ができていると自負しています。

大谷:コロナ対策として、Buddycomを使って便利だったのは?

大下:アルコールの交換作業です。各展示団体にはアルコール消毒を設置しているのですが、多くのお客さまが来るので、すぐになくなってしまうんです。

とはいえ、大きなボトルをクラスに置くわけにもいかず、そもそも学校の備品ということもあるので、事務室まで行って補充しなければなりません。しかし、展示団体も少ない人数で回しているので、逐一補充するのは難しい。そこで、今回はBuddycomでアルコールの状況を聞いて、運営側が補充することにしました。

学内のあちこちに設置されたアルコール消毒設備

石動谷:なにしろ幹部への伝達がすごく速いのがメリットです。コロナ対策ではアルコールやパーティションなどアイテム自体が数多いので、扱うのが大変。今後、生徒会の行事でもこうしたアルコールやパーティションが必要になるので、Buddycomは活用していきたいと思います。

使いこなす生徒たちが考えたBuddycomに欲しい機能

大谷:Buddycomは昨年も利用したと思いますが、新たに使った機能はありますか?

李:今年は新たに割り込み通話という機能を使いました。Buddycomって、双方向で話せるモードのほかに、誰かが話しているときは話せない単方向のモードがあります。多くのチャンネルでは単方向のモードを採用しているのですが、緊急連絡のチャンネルだけは権限がある人が割り込めるようにしました。

受付から連絡。すっかり使い慣れた様子

これを利用したおかげで、緊急連絡が通りやすくなりました。現場に走って行かないでも済むし、割り込み宣言して他のメンバーから恨みを買うこともありません(笑)。

逆にライブキャストの機能は、試行錯誤しているところです。ライブキャストする時間がないというのと、誤って配信しちゃったら問題になるということで、今回は使ってないです。

大下:個人的には外への買い出しのときに使いたいなあと思ってます。

神林:私もこのQRコードシステムの不具合を伝えるのに、ライブキャスト機能をなんでONにしておかなかったんだと地団駄を踏みました(笑)。

大谷:Buddycomを相当使いこなしていると思うのですが、こんな機能があったらなあという意見ありますか?

李:Buddycomのグループがもっと活用できるとうれしいなと思います。たとえば、Slackみたいにチャンネルごとに異なる設定ができるとありがたいです。

あと、あったらいいなと思うのはステータス機能ですね。いま寝ているとか、いま勉強しているとかを表示し、ステータスごとに送れると面白いと思います。寝てる人全員に送るのは迷惑なんで(笑)、待機中の人や外出している人などに一斉に送れるといいです

石動谷:いまワイヤレスイヤホンを使って通話を聞いているのですが、スマホアプリの通話オンオフのボタンは快適に使わせてもらっているんですけど、耳に装着したタッチボタンを使うときにたまにうまく動かないことがあります。通話が切れたり、接続が切れることがあるので、ワイヤレスイヤホンのボタン操作がよりやりやすくなるとうれしいです。

大下:僕はダイレクトメッセージを利用するときは、いったんメンバー一覧に飛んで、そこからメンバーを選択して、会話という流れになるのですが、もう少しこれをもう少しクイックにやりたい。「すぐに話したいのに~」と思うときはあります。

三枝:ダイレクトメッセージに関しては、すぐに返信する機能もほしいし、最新のメッセージが上に来るように表示して欲しいです。

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