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運営メンバー5人に聞いた学園祭でのトランシーバーアプリ活用

コロナ禍での学園祭 チームワークとBuddycomでやりきった聖光学院

2021年11月17日 11時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

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音質、権限設定、汎用性、複数チャンネル……聖光生が語るBuddycomの魅力

大谷:さっそくBuddycomを使ってみての感想を聞かせてください。

大下:Buddycomはトランシーバーよりも使い勝手がいいし、相手の声も聞きやすい。聞き取れなかったところを再度聞き直せるのも便利です。あと、電車の中で話せないときに、チャットで入力した文字を音声として読んでくれるので、通知に気づかなくても、しっかり音声として伝えることができます。

あと、音声でのやりとりができるチャットやSNSでは、どうしても個人がミュートにするかどうかを判断しますが、Buddycomは話せる人を制御できます。だから、複数の人の話がかぶる事態が起こらないので、聞き取りやすいんだと思います。

李:70人以上が同時に話しあうって、リアルでも難しいんですよ(笑)。他の音声チャットやSNSだって、その人数で話すのは無理。でも、Buddycomはユーザーやチャンネル単位で権限を制限できるので、極論100人が違う場所にいても同じ空間を共有するかのように話すことができるんです。これなら、お互いの意見を言い合えるし、離れて話すから新型コロナウイルスの対策にもなります。

神林:私が考えるBuddycomの魅力は、いろんな場所で使える汎用性だと思っています。トランシーバーだと学校外の活動で連携をとるのは難しいけど、Buddycomならもちろん外でも使えます。

外務部門として顧客対応などを担当する神林さん

1年前は、齋藤先輩もいた学祭の打ち上げでBuddycomを使った鬼ごっこをやりました(笑)。公園でやったのですが、チャンネルごとにメンバーを分けていって、鬼同士、逃げる者同士がそれぞれ連携することで、高度な戦略を使った鬼ごっこができたんです。

大谷:確かにサバゲーとかで便利に使えそうです(笑)。

三枝:あと、Buddycomは複数チャンネルを同時に受け取れるのがよかったです。普通のトランシーバーだと、2つのチャンネルを同時に受信できないというのが弱点。チャンネルをいちいち切り替えて使わなければならないので、重要なことが流れていても、別のチャンネルにしていて、聞き逃してしまうことがありました。

李さんとともに技術面を支援する技術部門の三枝さん

李:たとえば僕は技術部門、神林さんは外務部門だったり、それぞれの部門でチャンネルを作っていました。でも、トランシーバーでは、どの部門が何番のチャンネルかを数字で覚えなければなりません。その点、Buddycomであれば、スマホアプリのUIなので選ぶのも楽だし、緊急対応や全体連絡などいろいろなチャンネルを設定して、使い方が拡がったと思いました。

大下:普通の音声アプリの場合、ミュートを解除するのも、スマホにログインして、アプリを呼び出して、ミュートを解除して、話してから、またミュートするという手間が発生します。その点、Buddycomはスマートウォッチとも連携して、ミュートのオン・オフも切り替えられるのも魅力的でした。

Buddycomでメンバーが連携すれば最高の聖光祭が実現できる

大谷:実際の聖光祭で感じた導入メリットを教えてください。

大下:コロナ禍も大変でしたが、今回の聖光祭は前日が台風。その前の2日間も準備日だったのですが、雨でリハーサルができませんでした。そんな中、中庭で練習できないリハーサルを体育館のスペースを使ってできないか?という相談も、Buddycomですぐに打ち合わせできました。中庭と講堂を往復するだけで、時間的にロスも発生してしまうので、ありがたかったです。

運営メンバーの部屋からBuddycomで指示を飛ばす

李:準備日には机運びという作業があります。聖光祭には大きく食品を販売する食品店舗と教室での展示団体があるのですが、それぞれに机を供給するため、40以上ある教室の机をいったん集めて、それぞれに配り直しています。この作業でもBuddycomが役立ちました。どこのクラスが運び終わった、終わってないという経過を今まではSNSやメールなど文面で確認していたのですが、声を使って確認できるので、例年にないくらい早く終わりました。

神林:たとえば、私は吹奏楽部で打楽器を担当しているのですが、合宿で打楽器を移動するときって、正直言って運ぶ時間より、情報の伝達に時間を使っているんです。でも、Buddycomを使えば、たぶん半分くらいになると思います。

大下:聖光祭は中庭でも食品販売やステージをやっているのですが、雨が降ったら当然これらはできなくなります。そうなると、単に店舗を閉じるだけではなく、お客さまも誘導しなければいけないし、代替案も考えなければなりません。個人個人の判断ではなく、学校全体での対応が必要になるということです。こういうときに、学校全体に散っている実行委員会のメンバーがBuddycomできちんと連携すれば、たとえ100%ではなくとも、できる最高の聖光祭を提供できると考えています。

大谷:じゃあ、聖光祭当日の今日も活躍しそうですね。

李:正直、この取材時間中も緊急なことが起きていて(笑)、受付で使うQRコードシステムがうまく動いていないみたいです。でも、Buddycomの緊急連絡のおかげで、ある程度状況は把握できていますし、メンバーがリアルタイムで話し合いを続けていて、すでに復旧のめどがついています。すごく助かっています。

三枝:今回のように受付のQRコードシステムで不具合が起こった場合、幹部ではない生徒にこの事態をどのように通知するかは大きな課題になってきます。今までは、大声を上げて告知して回らなければならなかったのですが、Buddycomを使えばエリアごとに通知したり、メールを読んで欲しいと周知できます。想定していなかったところで、便利さを感じています。

石動谷:みんなも言っているのですが、多人数が同時に話せるというのがやはり魅力です。生徒会としては、小学生向けのオープンキャンパスでも、Buddycomを活用していきたいと考えています。

実行委員会と連携する生徒会会長の石動谷さん

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