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運営メンバー5人に聞いた学園祭でのトランシーバーアプリ活用

コロナ禍での学園祭 チームワークとBuddycomでやりきった聖光学院

2021年11月17日 11時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

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コロナ禍で学園祭は「人類の敵」 でも、僕らにとっては「一生に一度の宝」

大谷:コロナ禍での開催までは苦労もあったんじゃないですか?

李:コロナ禍において、学園祭なんて言ってみれば「人類の敵」じゃないですか。人がいっぱい集まって、飲み食いして、同じ時間を共有して遊ぶなんて、新型コロナウイルスの感染対策の観点からして、よろしくないことはわかっています。でも、当事者の僕たちにとってみれば、一生に一度しかない宝なんです。

だから一番苦労したのは、そもそも「どう開催するか?」ということです。感染対策が不十分だと、僕たちの後輩の開催も危ぶまれますし、自分たちも傷つく。感染を起さないためになにをすればいいのか? 多くのことを考えました。

その中でBuddycomでありがたかったのが離れていても、話せること。Buddycomは昨年の聖光祭に導入していたので、メリットは理解していますが、コロナ禍でそのメリットはより大きくなりました。離れていても、いっぱい話すことができたし、新型コロナウイルスの対策に割ける時間が増えました。なんとか聖光祭の開催にこぎ着けられたし、この過程自体がいい経験だと思いました。

大下:例年はゴールデンウィーク明けにやっているのですが、感染者が増加したこともあり、今年はあらかじめ9月にずらし、さらに今回の日程にまでずらしました。

開催に至るまでは、大会委員長である僕ですら不安になってしまい、他校の人たちといろいろ情報交換しました。他校は食品提供どころか、外部から人を呼ぶことすらできず、開催しても保護者だけというところがほとんどでした。

「委員長の僕ですら不安になってしまった」(大下)

でも、うちの学校は校長自身が聖光祭の大会委員長だったこともあり、聖光祭の実現にとにかく前向き。いち早くワクチンの接種を手配して、生徒の安全も考えてくれたし、生徒の思い出を絶やさないようにしてくれた。「学校は勉強だけじゃない」というあるべき姿を教えていただいた気がします。

大谷:聖光祭の実現には、大人たちと学生の間の信頼関係があったんですね。

李:校長や先生は基本的にわれわれを信じて、いろいろ任せてくれています。先生たちが担当するのは、倫理面と予算、学校運営に関わる部分のみ。僕たちの考えを尊重し、ほぼ生徒主導でやっています。

学園祭でトランシーバーを活用したい人に聖光生のメッセージ

大谷:最後にBuddycomに興味を持っている企業や、学園祭での利用を考えている方にメッセージをお願いします。

大下:あくまで学生の立場という意見ですが、やはり学園祭運営のための連絡は圧倒的に楽になります。トランシーバーだと設定が面倒くさかったり、音質が悪かったり、台数を用意しなければなりません。その点、Buddycomはもともと使っているスマホを利用でき、音もいいし、設定も使い方も容易です。学校全体で統率をとるという点で有用だと思いました。

昨年、導入を主導した齋藤先輩からもBuddycomさんのメッセージを預かってきたのですが、長いので割愛します(笑)。ただ、「Buddycomを使わない学園祭・体育祭は想像できません」と言っています。

李:運営・管理の立場からすると、学生の僕たちが使えたんだから、誰でも使えるということは、強調したいところです。いくら技術部門といっても、われわれは素人だし、詳しいことや仕組みはわからない。でも、僕でも設定できて、みんなで楽しく使えています。だから、企業でも、どんな組織でも利用できるはず。実際、メンバーには資料とマニュアルを共有しただけで、直感的に操作を覚えたみたいです。

神林:私もかなり機械音痴ですが、使えましたよ。スマホ持ったことあれば、誰でも使えるレベルなので、ユーザーインターフェイスが素晴らしいと思います。

大谷:でも、今や若い人の方がデジタルやIT詳しいんです。みなさんが大人になったときに会社で業務システム使ったら、かなりがっかりするかもしれません(笑)。

今日は取材ありがとうございました。では、聖光祭がんばってください!

台風一過の晴天の中、多くの人たちが聖光祭を楽しんだ

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