前へ 1 2 次へ

WIndows 11で、Bladeが高速化する予感がしましたよ

「Razer Blade 15 アドバンストモデル」QHD搭載機 実機レビュー = 高リフレッシュレートが超気持ちいいのだ!

文●写真 ジャイアン鈴木 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Razerは15型フラッグシップゲーミングノートPC「Razer Blade 15 アドバンストモデル」の2021年冬モデルとして、240Hz/QHD解像度の2モデルを発売した。

 前回はCore i9-11900H/メモリー32GB/SSD 1TB/RTX3080/4K OLEDという最上位モデルをレビューしたが、ディスプレーのスペック的にクリエイターにもおいしいマシンだった。

 今回の新構成モデルは、ノートPC向けディスクリートGPU「NVIDIA GeForce RTX 3070/3080」に、QHD(2560×1440ドット)という高精細なディスプレーを組み合わせた、まさにゲーミングPCの王道を行くマシンである。

QHDモデルは直販価格で31万9800円~

わがままに自分好みのマシンを選べる8モデルがラインアップ

 Razer Blade 15 アドバンストモデルの2021年版には現状、ディスプレー、ディスクリートGPU、CPU、メモリー、ストレージの異なる8モデルがラインアップされている。

 今回のQHDモデルは、下記の2種類だ。
・QHD 240Hz/RTX 3070/Core i7-11800H/16GB/1TB/37万9800円(Windows 11搭載)
・QHD 240Hz/RTX 3080/Core i7-11800H/32GB/1TB/42万9800円(Windows 11搭載)

2021年夏モデルとして発売中のQHD搭載3機種。
・QHD 240Hz/RTX 3060/Core i7-11800H/16GB/1TB/31万9800円(厚さはこの中で最薄の15.8mm)
・QHD 165Hz/RTX 3070/Core i7-11800H/16GB/1TB/36万9800円
・QHD 165Hz/RTX 3080/Core i7-11800H/32GB/1TB/41万9800円

 FHDは2モデル。
・FHD 360Hz/RTX 3070/Core i7-11800H/16GB/1TB/37万9800円
・FHD 360Hz/RTX 3080/Core i7-11800H/32GB/1TB/42万9800円

 そして、最上位モデルだ。
・4K OLED/RTX 3080/Core i9-11900H/32GB/1TB/47万8800円

 ディスプレーの正確なサイズは15.6インチ。リフレッシュレートは、FHD(1920×1080ドット、2ms、sRGB100%)は360Hz、QHD(2560×1440ドット)は165Hzと240Hz(DCI-P3 100%、G-SYNC対応)、4K OLED(3840×2160ドット、1ms、DCI-P3 100%、タッチ対応)は60Hzが用意されている。

 メモリーは全モデルで最大64GBまで増設可能。ストレージはRTX 3060以外のモデルは2つ目のスロット(PCIE Gen4 x4)を利用することで、最大4TBまで増設できる。

 これ以外のスペックは基本的に共通。インターフェースはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×3、HDMI 2.1×1、SDメモリーカードスロット(UHS-III)×1、3.5mmコンボジャック×1、ケンジントンロックスロット×1を装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(11ax)、Bluetooth 5.2をサポート。生体認証システムは顔認証カメラ(IRカメラ)だ。

 本体サイズは355×235×16.99mm(RTX 3060の高さは15.8mm)、重量は1.99~2.08kg。80Whのリチウムイオンポリマーバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は最大7時間と謳われている。

 なお、今回借用したモデルには「Windows 11 Home 64ビット」がプリインストールされていた。現行モデルはWindows 10を搭載しているが、Windows 11にアップグレード可能である。

動作時、天面にはRazerのロゴがセクシーに輝く

本体天面。ボディーは指紋防止コーティングが施された陽極酸化処理マットブラック仕上げだ

本体底面。高速エアフローと低ノイズを両立した44ブレードの冷却ファンが透けて見える

ベゼルを最小限狭くした「Edge-to-Edgeディスプレイ」を採用。FHD、QHD、4K OLEDそれぞれのパネル特性に合わせてカスタムキャリブレーションが施されている

日本語キーボードはかな刻印がなくすっきりとしたデザイン。キーボード左右の特等席にはステレオスピーカーが内蔵されている

本体前面と本体背面。本体背面からは極薄0.1mmの68枚のフィンにより構成された一体型の熱交換器が覗ける

右側面にはSDメモリーカードスロット(UHS-III)×1、Thunderbolt 4×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、HDMI 2.1×1、ケンジントンロックスロット×1、左側面には電源端子、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、Thunderbolt 4×1、3.5mmコンボジャック×1が配置

ディスプレーの最大展開角度は131度

パッケージには本体、電源アダプター、電源ケーブル、説明書類、シール、クリーニングクロスが同梱

電源アダプターのコード長は実測200cm、電源ケーブルの長さは実測102cm

電源アダプターの型番は「RC30-024801」。仕様は入力100-240V~3.6A、出力19.5V 11.8A、容量は230W。なお充電自体は左右のThunderbolt 4端子からUSB Power Delivery対応充電器で可能だ

本体の実測重量は2025g

電源アダプターと電源ケーブルの合計重量は798g

Razer印のキーボードはやはり最上位クラス
「G-SYNC」対応でゲーム映像が滑らか

 キーボードメーカーでもあるRazer製ノートPCなのだからキーボードは非常に上質。キーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.5mm前後とノートPC用としては平均的だが、ボディーの剛性がしっかり確保されており、押圧力も適切だ。よほど強く底打ちしないかぎり打鍵音も低めである。

 15.6型ボディーのスペースを有効活用して、すべての文字キーが等幅に揃えられているので、どのキーにも自然に指が届く。ゲーム用としてはもちろん、長文入力にももってこいのキーボードだ。

 タッチパッドも130×80mmと広い面積が確保されており、ジェスチャー操作が容易。また高精度ガラスは指のすべりがよく、浅く、軽めのクリック感もいいフィーリングだ。もちろんゲームをプレイするならそれなりのゲーミングマウスを用意したほうがよいが、ビジネス、プライベートの一般的用途なら、このタッチパッドで事足りる。

 リフレッシュレート240Hz、QHD(2560×1440ドット)の15.6型ディスプレーは詳細なスペックは製品公式サイトに記載されていないが、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したところ、sRGBカバー率100%の色域を確認できた。ハイリフレッシュレートのディスプレーとしては平均以上の色域を備えている。

 このディスプレーは「NVIDIA G-SYNC」に対応しており、ティアリング、カクツキ、入力遅延などを低減してくれる。スペック的に速いだけでなく、実際にゲームをプレイした際にも滑らかに感じること請け合いだ。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.5mm前後

キーボードはライティングエコシステム「Razer Chroma RGB」に対応。プリインストールユーティリティー「Razer Synapse 3」で個別に色、点灯方法を設定できる。エフェクトのプリセットも豊富だ

タッチパッドの面積は130×80mm。表面は高精度ガラス製で触り心地が滑らか。ストロークは浅く、押圧力も軽めで操作感は良好だ

ディスプレー上部にはWindows Hello対応IR HDウェブカメラ(1MP/720P)と、4つのアレイマイクが内蔵

Windows標準の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)。HDRオフのほうが低ノイズで撮影できた

リフレッシュレート240Hz、QHD(2560×1440ドット)の15.6型ディスプレーの表面処理はアンチグレア(非光沢)。照明の映り込みなどを低減してくれる

実測したsRGBカバー率は99.9%、sRGB比は104.5%

前へ 1 2 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
07月
08月
10月
11月
12月
2018年
06月
07月
11月
12月
2017年
01月
07月
10月
12月
2016年
01月
11月
2013年
03月