Apple Siliconエフェクトの恩恵を受けたMacBook Proシリーズ
M1搭載の13インチMacBook Proは、個人的には非常に満足している製品でした。というのも、バッテリー持続時間が飛躍的に伸び、処理性能も飛躍的に上がったことで、「今までのMacBookの使い方が全く変わってしまった」ことが理由です。
バッテリー持続時間は、こうしたテキスト編集作業であれば、1時間に1%のバッテリーを消費するかどうかです。つまり、テキストをひたすら打ち続けるだけなら、100時間は作業ができることになります。人間の方が先に悲鳴を上げるスタミナというのは、これまでのMacからすれば、あり得ないことでした。
このスタミナを補うために筆者が使っていたのがiPad Proでした。Magic Keyboardが搭載され、原稿を書く仕事もきっちりこなせるタブレットは、バッテリー持続時間が短かったIntel搭載のMacBook Proよりも持ち出す頻度が高かったのです。
しかしM1搭載MacBook Proは、その立場を完全に奪う形となり、iPadは自宅でのSidecar用サブディスプレーのような位置づけになっている時期もありました。
もう1つの変化は、ビデオ編集です。ビデオ編集はどうしても、自宅にあるiMacの役割、という位置づけでした。しかし4K動画を容易く扱うことができるM1搭載MacBook Proが動画編集マシンとしても活用できるようになり、やはり持ち出す機会が増えてきました。
こうした2つの理由で、M1はMacを頻繁に持ち出す回数を大幅に増加させ、前述の通りiPad Proのお株を完全に奪う形となったのです。
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