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石川温のPCスマホニュース解説 第123回

楽天、auローミング打ち切りへ ネットワーク品質改善進める

2021年10月04日 00時00分更新

文● 石川温

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ローミング料金負担減で財政面でプラスに

 楽天モバイルはユーザーにはauローミングエリアでは5GBまで無料に使えるようにしているが、KDDIに対しては1GBあたり約500円のローミング料金を支払っている。

 つまり、仮にユーザーが使い放題で月3278円を支払っていたとしても、auローミングを5GBまで使っていたら、楽天モバイルとしては収入はほとんど見込めない。

 実際、楽天グループ全体では、収益性も高く、コロナ禍でも成長を続けているが、モバイル事業が全体の足を引っ張っている状態だ。

 三木谷浩史CEOは「KDDIへのローミング費用が高すぎる」と決算会見でも何度もぼやいているのであった。

 10月以降、ローミングを打ち切るエリアを拡大できれば、それだけ収益の改善につなげることができる。

 「(ローミングに応じてくれた)KDDIには感謝しかない。ローミング費用がすぐにゼロになることはないが、段階的には下がっていく。財政面でもプラスに働くのは間違いない」(矢澤副社長)

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