ビデオカードも静音にこだわってチョイス
GPUは、NVIDIA GeForce 30シリーズの最上位に君臨する「GeForce RTX 3090」に迫るゲーミング性能を発揮する「GeForce RTX 3080 Ti」だ。ビデオメモリーの容量こそ24GBから12GBに減少するが、同クラスのゲーミング性能で10万円近くコストを抑えられる。
ミドルクラスのゲーミングPCが1台購入できてしまう20万円前後と高価ではあるが、今年最注目のゲームタイトル「バトルフィールド 2042」を高画質かつ高リフレッシュレートで快適にプレイするなら外せないところだ。
そんな「GeForce RTX 3080 Ti」を搭載するビデオカードのなかから、石井さんが選んだのはASUS「TUF-RTX3080TI-O12G-GAMING」だ。
ASUSならではの信頼性や高級感あるデザインも魅力だが、最大のポイントはその静音性という。もちろん、最大負荷&高発熱となるゲーム中はそれなりの音を発するが、石井さんが重きを置いたのがアイドル時や、日常用途時の静音性だ。
基本、多くのビデオカードは、セミファンレスをサポート。日常使いや写真編集などのGPU負荷が低い作業中はファンが停止するが、徐々に熱が蓄積され、短い時間だがファンが回転することになる。このとき、GPUクーラー搭載ファンの最低回転数が高いとノイズがかなり耳につくことある。実際、GPUクーラーの最低ファン回転数が1500rpmを超えているモデルがあり、そういったモデルではゲーム中でなくとも、うるさいと感じることがあるという。
その点、ASUS「TUF-RTX3080TI-O12G-GAMING」は優秀で、デフォルトでも十分静かだが、バックプレート部にあるスイッチでファン動作のプロファイルを「Quiet Mode」に切り替えることで、ファン最低回転数を900rpm程度までダウンできる。これによりアイドル、日常使い中にビデオカードのファンノイズが気になることは減少されるわけだ。
さらに石井さんのこだわりは続き、ビデオカードと水平に120mmファンを増設。これによりアイドル時や日常使い中にGPUの温度上昇を抑えられるという。ちなみに、この増設はビデオカードに搭載されたファンの回転と停止を抑えるためで、ゲーム中のGPU温度低下には効果が薄いそうだ。
LGA1200マザーボードも厳選
マザーボードには、Z590チップセットを搭載するGIGABYTE「Z590 AORUS ULTRA」を選択している。石井さんいわく、PWMファン制御のデフォルト設定はいまひとつだが、「Smart Fan 6」でのカスタマイズ設定時は、ファン回転数と温度の設定点がほかのマザーボードよりも多めなのがポイント。さらに搭載する4ピンファンコネクター数が8基と多いのも良いところという。ちなみに、今回構成とは関係ないが、デフォルトのPWMファン設定が優秀なのはASUSとのことだ。
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