コード決済「次の一手」は?
PayPayのユーザー数は4100万人を突破。2020年度に20億回を超えた決済回数は、2021年度第1四半期で7.9億回と、前年度を上回るペースで伸びています。
PayPayはこの決済回数を最重要の数字と位置付けており、繰り返し使ってもらうことを重視しています。決済時には単なる効果音ではなく「ペイペイ♪」とサービス名を発音し、PayPayの存在を意識させることで浸透を図ってきました。
では決済回数ではなく決済金額はどうかというと、5月に初めて公開した決済取扱高(GMV)は2020年度に3.2兆円で、日本の個人消費300兆円の約1%としています。キャッシュレス決済の中ではクレジットカードが大きな割合を占めており、PayPayのシェアは5%。急成長しているとはいえ、まだ比率は小さいといえます。
今後の展開として、コード決済以外にも拡大を期待したいところです。10月1日にはヤフーカードで知られるワイジェイカード株式会社が「PayPayカード株式会社」に商号変更を予定しており、新しい動きがあるか注目されます。
もう1つ気になるのは、世界的に盛り上がる後払いや分割払いへの対応です。「PayPayあと払い」は2020年に一部のユーザー向けに開始したものの、積極的に展開していないようです。多くの事業者がAIを活用した与信に取り組む中で、決済データを蓄積してきたPayPayが本格参入すればサプライズになりそうです。
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