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T教授の「戦略的衝動買い」 第640回

スピーカー付きLEDシーリングライト「マルチファンクションライト2」を衝動買い

2021年07月08日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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電球色、昼光色、明るい、暗いの4要素のバランスを指先でタップして決定できる。お気に入りのカラーミックスが決まればアクティブやヌーンなどにマッピングできる

色調の変更や「アレクサ!電気つけて!」にも対応

 最後になったが、筆者個人的には活用の予定はほとんどないが、下位機種のMFL2も、センサーが内蔵されており、IoTごっこは可能だ。照明では、電球色と昼光色、明るいと暗いの2次元スペースを指先でタップしてお気に入りの照明カラーミックスを選択してプリセットも可能だ。もちろん流行りの“アレクサ!電気つけて!”にも対応している。

 また温度、湿度をモニターリングしながら、ユーザーが任意の時間帯と閾値を設定して、オーバーしたりアンダーしたりした場合にアラートとしてMFL2が音声メッセージを発したり、登録したメアド宛にアラートメールを送信することもできる。

温度、湿度、部屋の明るさを常時モニタリングしてくれて、その値によってアクション設定も可能だ

湿度のモニタリングは午前10時から22時までやっている。湿度が65%を超えたらアラートが音声とメールで知らせてくれる。本来はエアコンと連携してネクストアクションをするのだろう。もちろん温度も同様にできる。コロナ対策にも使えそう

 SNCに限らず筆者宅のルームエアコン“エオリア”もMFL2同様、IoTごっこが大好きなようで、室温や湿度、内蔵センサーを使って“ひと検知”までやってくれる。SNCもパナソニックも、すべての家電品やネットワーク機器のすべてを同一メーカーで揃えれば、そこそこ機能を発揮するかもしれない。

筆者宅のエアコン“エオリア”もIoTごっこが大好きで温度、湿度、ひと検知をやってくれる

 しかし、各メーカーには得手不得手の商品分野があり、クラウドサービスの保有や経験値も異なる。そこにユーザーの趣味や経験が混じると、もはやどこか1社の製品とアプリだけで作り上げるホームIoTの世界などは、あり得ない理想郷だと思ってしまう。まだまだ単一企業が、IoTごっこのイニシアティブを取るのは難しい時代だ。

 繰り返しになるが、MFL2はレガシーソニーの子会社であるネットワーク企業がオーディオ的なエッセンスを少しふりかけたホームIoT製品だ。残念ながら発売と同時に飛びついた多くのHi-Fiソニーブランドに期待したユーザーが、ネット上には今も不満を抱いたまま多く存在している。

最後の1割はAmazonプライムビデオ用。IoTごっこを必要としない筆者はリーズナブルな価格でBGM的に音を再生してくれる肩の凝らないマルチファンクションライト2 (MFL-1100S)が気に入っている

 筆者は原稿書きをしながら眉間にしわ寄せてスピーカーの送り出す音の粒子や粒度に耳を傾けるユーザーではないので、今のままのLo-Fiでも支障はない。しかしできるならSNCは次期MFL3として、レガシーHi-Fiソニーの全面的支援を受け、IoTごっこは中断して、市場に溢れる憤懣やり方ない多くのソニー大好きオーディオユーザーを黙らせる「Hi-Fiマルチファンクションライト3」を発売してみてはどうだろう。

 
T教授

今回の衝動買い

アイテム:ソニーネットワークコミュニケーションズ「マルチファンクションライト2」(MFL-1100S)
・購入:Amazon.co.jp
・価格:2万9700円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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