このページの本文へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第638回

無料クラウドサービス一体型・米国版ポメラ「Freewrite Traveler」を衝動買い

2021年06月24日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 また、上部中央の赤い電源オンオフスイッチの左右には、テキスト文書を収納する内部ストレージの物理的フォルダ選択のための3個のボタンA・B・Cが並ぶ。そして反対側にはWi-Fi機能のオンオフ、周囲にあるWi-Fiルータとの接続を実現するnewボタンが配置されている。筆者は出先ではスマホのテザリング機能を使っている

Freewriteの素晴らしいのはフォルダ選択やWi-Fiルータの新規登録やオンオフなど、アプリでする煩雑な選択設定をシンプルなボタン一発で簡単にでき、執筆に注力できる環境提供だ

出先ではモバイルルータやスマホのテザリングを使えば自宅や会社と何も変わらない環境作りができる

 タイトルに記述したようにトラベラーは先代のフリーライト同様、極めてシンプルなテキスト入力専用端末だ。イメージだけを聞くと、キングジムの“ポメラ”と似ている。しかし筆者の想像の範囲では両者の目指すところや設計思想はまったく異なる。

 トラベラーは先代のフリーライト同様、アカウント登録するだけで無期限無制限に使え、常時、トラベラーと連携するクラウドストレージサービスの“Postbox”(ポストボックス)が標準で付属する。ポストボックス内の文書はいつでもパソコンやスマホで閲覧編集そして完成形の文書に仕立てる

無料クラウド上のポストボックスにはTravelerで作成したドラフト文書が過去から現在までその属性とともに保管されている。筆者は商用クラウドストレージのDropboxやGoogle Driveにも自動転送設定している

もちろんクラウド上のドラフト文書をいつでも即座にブラウズして見ることもできる

 トラベラーはある時、脳内に溢れてきたコンテンツを、整理をつけることなくとにかくスピーディーにドラフト文書化し、意識なくどんどんポストボックスに自動的にアップロードし、事後の落ち着いたときに、文書の見直し、精査、鼓舞をパソコンなどでする目的で使用するフロントエンドのドラフト作成システムだ。

 ドラフト文書作成をする時に使用者はまず文書を収納するトラベラー内のフォルダをA、B、Cの3つの中から選んでボタンを押す。執筆業なら原稿媒体別に分けても良いし、パーソナルとオフィシャル、仕事用、ブログネタ、思いつきアイデアなど、何でも好きなように自分が使用目的を決めてしまえばよい。

 事後に、任意の文書ファイルのフォルダ間の移動も簡単だ。基本的に入力中の文書は、適時、選択したフォルダに収納されると同時に、予め決めたWi-Fi環境経由して適時、文書を自動的にポストボックスにバックアップ・アップロードしてくれる。

ポストボックスから自動転送設定しているDropboxでもフォルダ設定のA・B・Cは有効だ

 もちろんそれだけではなく、ポストボックス内の設定で、使用者が指定した商用クラウドストレージに自動再転送も可能だ。筆者はポストボックスに自動アップロードされた文書ファイルを常時Dropboxに自動転送設定している。Google DriveやEvernoteにも対応している。

ASTROHAUS的には、これらのドラフト文書をパソコンを使って成形、鼓舞して最終的な文書を完成させるのが基本コンセプトだ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン