また、上部中央の赤い電源オンオフスイッチの左右には、テキスト文書を収納する内部ストレージの物理的フォルダ選択のための3個のボタンA・B・Cが並ぶ。そして反対側にはWi-Fi機能のオンオフ、周囲にあるWi-Fiルータとの接続を実現するnewボタンが配置されている。筆者は出先ではスマホのテザリング機能を使っている
タイトルに記述したようにトラベラーは先代のフリーライト同様、極めてシンプルなテキスト入力専用端末だ。イメージだけを聞くと、キングジムの“ポメラ”と似ている。しかし筆者の想像の範囲では両者の目指すところや設計思想はまったく異なる。
トラベラーは先代のフリーライト同様、アカウント登録するだけで無期限無制限に使え、常時、トラベラーと連携するクラウドストレージサービスの“Postbox”(ポストボックス)が標準で付属する。ポストボックス内の文書はいつでもパソコンやスマホで閲覧編集そして完成形の文書に仕立てる
トラベラーはある時、脳内に溢れてきたコンテンツを、整理をつけることなくとにかくスピーディーにドラフト文書化し、意識なくどんどんポストボックスに自動的にアップロードし、事後の落ち着いたときに、文書の見直し、精査、鼓舞をパソコンなどでする目的で使用するフロントエンドのドラフト作成システムだ。
ドラフト文書作成をする時に使用者はまず文書を収納するトラベラー内のフォルダをA、B、Cの3つの中から選んでボタンを押す。執筆業なら原稿媒体別に分けても良いし、パーソナルとオフィシャル、仕事用、ブログネタ、思いつきアイデアなど、何でも好きなように自分が使用目的を決めてしまえばよい。
事後に、任意の文書ファイルのフォルダ間の移動も簡単だ。基本的に入力中の文書は、適時、選択したフォルダに収納されると同時に、予め決めたWi-Fi環境経由して適時、文書を自動的にポストボックスにバックアップ・アップロードしてくれる。
もちろんそれだけではなく、ポストボックス内の設定で、使用者が指定した商用クラウドストレージに自動再転送も可能だ。筆者はポストボックスに自動アップロードされた文書ファイルを常時Dropboxに自動転送設定している。Google DriveやEvernoteにも対応している。
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