LAVIEがK12向けに懸ける思いとは?
小学生から大学生まで、使う人の視線に立った「1人1台」PCを目指すNECPC
提供: NECパーソナルコンピュータ
おじさんが企画しない、大学生の意見をもとに開発された<LAVIE N12>
――次は、学習用PCのハードウェア面での開発エピソードなどがあれば教えていただけますか。
森部:では、2017年から、大学生向けに販売しているモデル<LAVIE N12>についてお話しましょう。実は、この大学生向けの学習用PCをつくるにあたって、ひとつ社内でやめたことがありました。何だか分かりますか?
それは、”おじさんが、大学生向けの企画しない”ということです(笑)。
我々が考えて発想するより、大学生の声をしっかり聞こうということで、大学生のコミュニティとコラボしたり、産学連携で青山学院大学のアクティブラーニング授業で製品を授業で使ってもらったりして、PCの改善点についての情報をフィードバックしていただきました。
――こちらが考えていなかったような発想やアイデアが飛び出しそうですね。実際いかがでしたか。
森部:意外だったのが、重さと大きさのこだわりですね。学生さんは、バッグは小さいのに持ち物はいっぱいなんです。だから、PCが大きくて重いと、持ち運ぶのが億劫で、学校に持っていかないんです。調べてわかったことですが、私たちが考えていた以上に重要なポイントのひとつでした。
また、大学生がPCに求める3大要素は「A4サイズ(ファイルサイズ)」「1kg以下」「15万以下」で、わりと当たり前に思えたのですが、実は合致するモデルが意外とないことがわかった点も大きかったです。
あとはキーボードです。当時はそんなにキーボードは使わないと思っていましたが、学生さんは毎日レポート作成を書くため、重要性に改めて気づき、改善しました。
具体的には、初代モデルから2代目に代わる際、キーボードのサイズを大きくし、キー配置も変更して、非常に使いやすいデザインに改良しました。2代目になって実売が伸びたのも、そうした工夫があってのことかと考えています。
▼オンライン会議や大学の講義に使えるプリインソフトが便利! 堅牢でモバイル性に優れた高性能12.5型ノートPC<LAVIE N12>
大学生生活に役立つ3つのソフトを用意
――<LAVIE N12>のソフトについても、大学生からの意見が反映されているのでしょうか。
森部:ソフトとしては、板書を撮影してノートが簡単に作成できる「LAVIEスゴ楽講義ノート」、大学生向けの情報アプリ「ペンペン」、クリエイションアプリ「Corel PhotoMirage」などをプリインストールしています。
――これらのソフトも、大学生の意見を参考にしたのでしょうか。
森部:はい。学生さんに、アプリ候補をお見せして、デモなどをしながら、「どういうものが、学生生活を送るうえで良いか」などをお聞きし、要望をフィードバックしたものを商品化しています。その中のアイデアのひとつが、「LAVIEスゴ楽講義ノート」です。
大学生の4割は板書をスマホで撮影していて、「板書したものを簡単にPCに取り込みたい」という要望から生まれました。事前に時間割をいれておき、撮影した板書の写真をOneDriveにアップすると、時間割とマッチングさせて、OneNote上に自動で講義ノートが生成されます。
学生向けに開発したものですが、実は会社の会議のホワイトボードなどを撮影すれば、社会人の方も使っていただけるものになっています。
──<LAVIE N12>の学生さんの需要はいかがですか?
森部:2017年に、初めて大学生ファーストの商品を販売したところ、<LAVIE>の通常モデルユーザーは、学生の比率が17%だったのに対し、<N12>は45%となり、非常に支持されました。商品の満足度も92%で、2代目は店頭の実売実績が1.8倍になりました。学生目線で改善したことで、非常に売れているモデルになっています。
まずはPCに触れて便利さを感じてほしい
――現在も大学生とコラボしての商品開発は継続しているのでしょうか。
森部:コロナ禍で対面は難しいですが、学生さんのヒアリングは継続的に行っています。
今後の取り組みとしては、オンライン授業を快適にしたいということから、他のモデルでも搭載している「オンラインミーティング機能」や、パソコン置き忘れに有効な「PC紛失防止機能」などにフォーカスしています。
――最後に、NECPCの学習用PCへの思いを聞かせていただけますか。
森部:最初にお伝えしたとおり、日本のK12でのPC利用率はまだまだ少ないと感じています。
遊びでも、どんなきっかけでもよいので、まずはPCに触れてもらいたい。一度PCに触れてみて、便利に思ってもらえれば、子どもも大学生も使い続けてくれると思います。
今後、PCが使えることは就職の上でも必須のスキルになっていくと予想されますので、まずは、そのきっかけ作りをお手伝いできればと思っています。
(提供:NECパーソナルコンピュータ)