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T教授の「戦略的衝動買い」 第631回

人感センサーの付いた“スマートLED電球(人感)”を衝動買い

2021年05月06日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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今後の共通コモンインターフェースの登場に期待

 ここ数年、ホームIoTは各社が注力する大きな市場だが、ホームIoTのデバイスだけを見ても各社に得意不得意がある。見守りカメラ系が得意なメーカーもあれば、家電系が得意なメーカーや販社もある。

IoTデバイスはハードの販社ごとに専用スマホアプリを使うことが大前提なので、運悪くカメラと電球が別メーカーになったりすると全くUIの異なるアプリがスマホ上に共存することもある

 残念ながら各社ユニークなランチャー的管理運用ソフトを使うことが前提となる。そのため、ユーザーがお気に入りの多種多様なデバイスを選択してしまうと、結果として同じスマホ上に複数のランチャーアプリが共存し、電灯系と見守り系は別アプリだったりすることが実際に起こってしまう。

 これらを統合するには、形式上その各アプリの上位に位置するAlexaやGoogle アシスタントの出番となるが、何でもかんでも音声発話による処理がベストとは思えない。同じような関係性は過去においても企業間競争とユーザーの利便性という問題で繰り返されてきている。

 問題解決は容易ではないが、IoT市場の普及と活性化を考えれば、共通のコモンインターフェースの登場は将来の重要で大きな課題だろう。またIoTのデバイス世界では、今回のスマートLED電球(人感)に見られるように、機能の分化、統合がまだまだ何度か繰り返されていくのだろう。

AlexaやGoogle アシスタントを利用して、音声発話で異なるメーカーのIoTデバイスを統合することも可能だが、筆者的にはスマホアプリ上でのインテグレーションが待ち遠しい

 
T教授

今回の衝動買い

アイテム:+Style「スマートLED電球(人感)」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:3980円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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