アドビは4月7日、電子署名システム「Adobe Sign」のSB C&Sへの導入事例を公開した。
ソフトバンクグループのSB C&Sでは10年以上前からペーパーレスに取り組み、他の電子印鑑システムにより契約手続きの電子化を図っていたが利用率は5割に留まり、50%まで紙の使用は減ったものの、契約書作成から社内承認までのワークフローに留まり、以降の取引先と交わす契約業務は紙をベースとしたものも多かったという。
課題の解決とさらなる働き方改革の一環として2020年に社内での緻密なテストを経てAdobe Signを導入。「場所にとらわれない働き方」を推進し、業務内容を精査する中で、さらなるペーパーレス化と契約業務の完全な電子化を計画。社内の検討の結果、マニュアルを用意しなくても多くの社員が戸惑うことなく手続きを完了できた点からAdobe SIgnの導入を決定したという。
導入後は2019年上期時点で53%だった全契約手続き中の電子契約の割合が2020年下期には75%に伸長、単月で80%以上に達した月もあった。ペーパーレスに加えコストと工数の削減効果も大きく、試算では電子化の進展により処理工数は半減。発送から返信までの郵送に要する期間も不要となった。
今後はCRMやSFAといった社内システムとの連携も検討しているという。