最新パーツ性能チェック第336回

4TBの大容量高速ポータブルSSD「Crucial X6」の実力を検証 2GBのファイルコピーが約4秒と爆速

文●飯島範久 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

I/Oサイズ512KB以降では書き込み速度が1000MB/秒超え

 もう1つ、I/Oサイズを変化させてストレージ転送速度を計測する「ATTO Disk Benchmark 4.0.0f1」アプリでもテストしてみた。

Crucial X6の4TBモデルを「ATTO Disk Benchmark 4.0.0f1」で計測

Crucial X8の2TBモデルを「ATTO Disk Benchmark 4.0.0f1」で計測

 結果は、I/Oサイズが512KB以降だと、書き込み速度が1000MB/秒超え、読み込み速度も980MB/秒を超える結果となった。これはCrucial X8と比べても遜色のない値だ。

2.29GBの動画ファイルを約4秒で転送できる爆速さ

 では、実作業ではどうなのだろうか。ファイル転送にかかった時間も計測してみた。1つは2.29GBの動画ファイル、もう1つは1576枚のRAWファイル(1ファイルあたり約60MBでトータル90.5GB)だ。前出のVAIO Zで計測している。

動画と複数のRAWファイルによる転送時間を検証

 結果は、2.29GBの動画ファイルでは、約4秒で読み書きが完了する爆速さ。この程度のファイルサイズだと、Curcial X8との差は微々たるものだ。一方、1576枚のRAWファイルを一気に転送すると、かなりの差がついた。それでも、SSDからPCへは約188秒(3分8秒)と、かなり短時間で完了する。

ファイル転送時の速度の変移

 速度変移を見てみると、SSDからPCへはかなり安定していた。しかしPCからSSDへの転送時は少々上下動がある。これは、転送中にPCのファンが作動したので、おそらくPC側の問題だろう。Curcial X6のボディーを触ってみたが、SSDからPCへもPCからSSDへも、ほとんど温度上昇を感じられなかった。

 これらの結果から、たとえば写真編集時に外付けストレージとして本製品を使えば、大容量を確保しつつ、作業効率も損なわないで行なえるだろう。USB 3.2 Gen2以上のインターフェースを備えたマシンという条件はあるが、大量の写真を処理するとき内蔵ストレージを逼迫させずに作業できるため、かなり有効だ。

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
09月
11月
12月
2022年
02月
07月
08月
09月
10月
11月
2021年
03月
04月
05月
06月
07月
08月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
2019年
09月
11月
2018年
01月
05月
10月
2016年
06月
09月
2015年
01月
02月
11月
2014年
03月
06月
2013年
04月