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最新パーツ性能チェック第336回

4TBの大容量高速ポータブルSSD「Crucial X6」の実力を検証 2GBのファイルコピーが約4秒と爆速

文●飯島範久 編集●北村/ASCII

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 マイクロンジャパンが、2020年11月に発売したポータブルSSD「Crucial X6」シリーズに、500GBと4TBモデルが3月に追加発売された。既存の1TB、2TBと合わせて4モデルのラインアップとなる。

 「Crucial X6」シリーズは、USB 3.2 Gen-2 Type-C端子を搭載し、最大800MB/秒の高速転送を実現した製品だ。

堅牢性も高い薄型コンパクトボディー

「Crucial X6」シリーズのボディー。色はブラックのみ

 まずは、「Crucial X6」シリーズについて簡単に紹介しよう。マイクロンジャパンがCrucialブランドとして展開しているポータブルSSDは、本シリーズと上位モデルの「Crucial X8」シリーズがある。Crucial X8は、最大1050MB/秒のシーケンシャルリードを実現し、サイズは110(W)×53.1(D)×11.4(H)mm。1TBと2TBのモデルが用意されている。

 一方、Crucial X6は今回追加された4TBモデルが最大800MB/秒のシーケンシャルリードを実現。そのほかのモデルが最大540MB/秒のシーケンシャルリードなため、4TBはワンランク上の扱いになる。サイズは69(W)×64(D)×11(H)mmとCrucial X8の半分程度の大きさだ。ただ、USB Type-Cケーブルは付属するものの、Crucial X8に付属するUSB Type-A変換アダプターは付属しない。

「Crucial X8」シリーズ。1TBと2TBモデルがあり、最大1050MB/秒の読み取り速度を実現した上位モデル

 最大2mからの落下にも耐えられる設計で、重量も40g未満と非常に軽く、丸みの帯びたボディーは手のひらにすっぽり収まるので、ポケットに入れても入れていたことを忘れるぐらい持ち運びやすい。しかも、今回投入された4TBモデルがこのサイズに収まっているので、かなり利便性の高い製品と言えるだろう。

実際の性能はどのくらい?

「Crucial X8」(写真左)を比較対象として計測した

 さっそく、実際にどのくらいの性能なのか検証してみた。今回、比較対象として上位モデルの「Crucial X8」2TBも合わせて計測している。

 まずは、ストレージ転送速度を計測する定番アプリ「CrystalDiskMark 8.0.1」を使用し、設定をNVMe SSDにして測定した。なお、テスト環境は「Core i7-11370H」にPCIe 4.0対応NVMe SSDを搭載し、USB 4 Type-C端子を備えた「VAIO Z」で行なっている。

Crucial X6の4TBモデルを「CrystalDiskMark 8.0.1」で計測

Crucial X8の2TBモデルを「CrystalDiskMark 8.0.1」で計測

 結果は、公称値どおりシーケンシャルリードで約815MB/秒を記録。シーケンシャルライトも約814MB/秒と読み書きで同等の性能という結果になった。また、ランダムリードは約159MB/秒とやや低いものの、ランダムライトは約272MB/秒とCrucial X8の性能に迫る値となった。

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