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Windows情報局ななふぉ出張所 第232回

コロナ禍でPC回帰が顕著に:

スマホとPC、どちらが便利なのか

2021年03月26日 16時00分更新

文● 山口健太

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■デジタル化=PC活用ではない

 将来的にスマホとPCの関係は変わっていくのでしょうか。この疑問については、教育現場に端末を整備する「GIGAスクール構想」が参考になります。

 GIGAスクールで導入された約749万台の端末のうち、Chromebookが4割強を占めており、残りはiPadとWindowsが半々となっています(MM総研調べ)。

約5万円の「ASUS Chromebook Detachable CM3」

 今後注目される社会のデジタル化においては、誰もがスマホを持っていることを前提に世の中を再設計していくと予想されます。その上で、5〜10年後にはChromebookで育った世代が社会に出ることから、キーボード付きのデバイスがなくなることはないでしょう。

 ただし、デジタル化といっても、紙でやっていたことをPCに置き換えるのが目的ではありません。人間によるPC操作を減らし、できる限りの無人化、自動化を図っていくことがデジタル化の本質であると筆者は考えています。

 たとえばセルフレジを導入したスーパーでは、店員さんが単純作業から解放され、接客に時間を使える事例が増えています。同様に、定型的なPC作業は操作を記録して再生する「RPA」やAIによって自動化され、より人間にしかできない仕事が増えていくはずです。

 その中で、スマホ1台で人気を得るインフルエンサーもいれば、PCのパワーを引き出せるプロフェッショナルもいるでしょう。スマホかPCかという比較ではなく、どういう価値を生み出せるかが重要といえます。

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