■マルチボルトのような互換路線は採用せず
マキタの18Vシリーズは、2020年10月のカタログでアイテム数295点。気がつけば我が家にもラジオから芝刈り機まで12点。ガレージ用品目線でも必要なものは18Vシリーズですべてまかなえる。
ホイール着脱用のインパクトレンチ、タイヤの空気入れ、エンジンルームや下廻りを照らすワークライト。洗車用品としては高圧洗浄機、ブロアー、ポリッシャー、集塵機やハンディクリーナー。レジャー用に保冷機まで。メーカーとしてもこれらを捨てて36Vには移行できない。
ところがマキタはハイコーキのマルチボルトのような互換路線を採らなかった。必要な特許を相手におさえられているという話もあるが、それは別にしてもマキタの36V対応は複雑だ。なにしろ現行製品で5つの36Vラインが存在する。
36Vシリーズ、18Vバッテリーを連装する「18V×2=36V」シリーズ、そして「40Vmax」シリーズと、その連装型の「80Vmax」シリーズ。これにコネクター接続式の背負型バッテリーまで。なぜこんな展開になったのか。
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